« 昭和天皇が終戦を遅らせたのか? | トップページ | [番外]ブログタイトルの意味 »

2005年12月19日 (月)

税金は「ムダ」に使われているのか?

「国の借金」問題については,折に触れて情報を見るのだが,何分「ド素人」なのでよくわからない。
そこで,極めてシンプルに考えてみた。有識者の方にご指導頂ければ幸いである。

借金が何百兆,税収が何十兆,桁がちがう。
国の歳出80兆,税収40兆,バランスしていない。

単純に考えれば,歳出をどんどん削減し,税収をどんどん上げなければならない。果たしてそうだろうか。

「税金を使う」と言っても,ドブに捨てるわけではない。基本的には国民の収入になる。

歳出と歳入がバランスしていれば,歳出を減らすと同時に減税することにより,市場で回るカネが増え,官を経由するためのコストが減り,その分が民間の経済活動に回される。

しかし,歳出・歳入が現在のように極端にアンバランスの場合,歳出を削っても減税はできない。歳入を超える歳出の分は,なにも政府が紙幣を印刷して作っているわけではなく,結局国民の「ゆとり」の部分から借りているわけである。

「歳出を減らす」
 ↓
「国民の収入が減る」
 ↓
「ゆとりがなくなるが,借金の必要も減る」
 ↓
「国の借金が減る」

ということだろうが,それならば「ゆとり」の大きい者ほど収入を減らす必要があろう。
よく,「税金のムダ遣い」として公共事業や公務員給与が挙げられる。
公共事業では,一部の大手建設企業なども儲かるが,下請け以下の中小企業や末端の作業員の給料にもなる。公務員給与は,一部の高給取りエリートを除いて大して貯蓄する余裕もないので大部分は食費や生活費など,一般国民の収入に回る。
「ムダ遣い」と言われているものを単純に減らせば,これらの人々の収入が減るわけである。

「ゆとり」の大きい者ほど収入を減らす方策無しに「ムダ遣い」を減らせば,割りを喰うのは「ゆとり」の少ない者だろう。「ムダ遣いを減らせ!」とヒステリックに騒ぐ人たちはそのことを考えているのだろうか。

「ムダ遣い」と言っても,作られたもの等が「ムダ」なだけであって,カネは「ムダ」になったわけではなく別の場所に回っただけである。また,歳出・歳入がアンバランスな以上,歳出を減らしても税金が減るわけではない。
そのことを一般国民はよく考えて行動するべきだと思うが,どうだろうか。

「だからこそ痛みを伴う改革が必要」といわれるかも知れないが,「ゆとり」から借金してさらに「ゆとり」を生み出してきたわけであるから,「ゆとり」の大きい者ほど大きな痛みを負担するべきだろう。「ゆとり」の大きな者のおかげで「ゆとり」のない者が「ゆとり」を持てたのだからそれを返せというのが,現在行われている改革のように思う。しかしそれは,国民全員にゆとりを持たせようとした先人の努力を無にすることではないだろうか。

|

« 昭和天皇が終戦を遅らせたのか? | トップページ | [番外]ブログタイトルの意味 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/147281/7690347

この記事へのトラックバック一覧です: 税金は「ムダ」に使われているのか?:

« 昭和天皇が終戦を遅らせたのか? | トップページ | [番外]ブログタイトルの意味 »