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2006年1月21日 (土)

女系天皇論議は,そもそも議論すべき問題なのか?

通常国会も始まり,いよいよ待ったなしという局面に来て,皇室典範改正問題について,あちらこちらの政党などの意見募集窓口へ意見を出そうと思い,そのための頭の整理のためにも再度この問題について書いてみたい。

まず,自分が現在の状態になぜ違和感を感じるかを考えてみると,それは,この問題が「心の問題」だからだと思う。
「民主主義」というが,自分は普段の生活の中で自分の仕事や子供の教育など,社会的に重い責任を負わされていること以外はあまり責任を持ちたくない,というより,責任は持つが,安心して任せられる人たちに任せたい。「餅は餅屋」,立法や行政も,素人があれこれ口出しするよりは専門家に任せた方が基本的にはうまくいくと思っている。しかしそれは,「何をどうするか」,つまり方法の問題に関してである。
目指すものが同じなら,方法は専門家に任せた方がいいと思う。

しかし,皇室典範問題は「どう思うか」,つまり「心の問題」である。
男系維持か女系容認か,これは理屈ではない。皇室を精神的にどう捉えるかの問題である。
全国民の「心の問題」に触れるのに,一部の政治家,ましてや「有識者会議」などというわけのわからない集団の議論で結論をだすべきではない。国民全員に意見を聞いても足りないくらいのことである。
人の心の問題を議論する,これは基本的にナンセンスではないだろうか。

それでも問題は存在する。それは確かであり,誰も何もしないというわけにはいかない。しかし,そんなに結論を急ぐ必要は見当たらない。かけられるだけの時間をかけて国民みんなで考えなければならないと思う。

別の見方をすれば,もし,議論するならば,皇族をきちっと人として捉えなければならないだろう。自分はこの考え方には賛同できないが,このような見方をしても現在の議論の状態は矛盾している。
議論して結論を出そうとするからには,皇族を理屈抜きに特別な存在としてはおかしい。それならば,皇室の問題を決めるにあたり,当事者の意見を全く聞かないのはおかしいだろう。しかし,社会の仕組みはそれを許すものではない。つまり,この問題を論理的に議論することはそもそも不可能である。

論理を超えた心の問題である。もっともっともっと,時間をかけて考えていくべき問題だと思うのだが,どうだろうか。

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