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2006年1月14日 (土)

靖国神社は戦争を賛美しているのか?

正月に靖国神社に参拝してきた。
靖国参拝は初めてである。一命を賭して今の平和な日本の礎を築いた方々の英霊に感謝するとともに,今後のご加護をお願いした。

全体を十分に見る時間はなかったが遊就館も見学してきた。
遊就館の展示が戦争を賛美しているとよく言われる。
確かに,戦闘機,大砲や回天などを展示し,明治以降の日本軍の活躍を賛美し,さらに遠い過去に至るまで,一貫して「戦争」をテーマにしている。

これは果たして,「戦争」そのものを賛美しているのだろうか。

最近自分が見聞きしたことの中で,「戦争」のキーワードを持つものとして記憶に残るものには,大河ドラマの「義経」,正月にNHKで放映された,大河ドラマ「新撰組」の番外編のような「土方歳三 最期の一日」,書籍ではこのブログでも取り上げたが年末に読んだ「日本のいちばん長い日」などである。
これらの登場人物中で,記憶に残っている戦争の指導的立場にあった人たちは,「義経」では義経,頼朝,清盛,「土方...」では土方歳三,榎本武揚,「日本の...」では徹底抗戦派だった陸相阿南惟幾,反乱活動を起こした青年将校達,さらには最高責任者としての昭和天皇などである。

自分は知識が浅いので,これらの人々に関して,これらのテレビ番組や書籍で描かれていること以外はあまり知らない。したがって,これらの中での描かれ方が,どれほど真実を忠実に再現しているのかは分からない。
しかし,少なくとも,これらの中で描かれたこれらの人々は,私利私欲のためや,単なる覇権主義のために,兵卒や庶民の生命を軽んじてはいるわけではない。
皆,平和で豊かで誇り高い国を目指して,戦争はそのための避け得ない通過点として捉えていると,自分は読み取った。

現代の日本人の感覚では矛盾しているように見えると思うが,「平和のための戦争」を避けることが難しい時代だったのだろうと思う。現在でも,地球上全体を見渡せば,まだそういう状態の所は多い。
現在の日本,さらにはアメリカでさえも国民に理解されにくいようだが,石原知事が「アメリカと中国が戦争をしたら,一兵士の命を大事にするアメリカが負ける」と言ったように,戦争では前線の一人一人の兵士の命に配慮するのは不可能であろう。将棋ですべての駒を失わずに勝てというようなものである。

そのような時代の中で,多くの人たちが戦争で命を落としてきた。遊就館は,そのような人たちが,どのような状況で,どのような信念で,どのような覚悟で,どのような気持ちで戦ったか,それを知ることで,今の人たちが英霊に畏敬の念を持ち,感謝し,彼らの築いてくれた現在を平和で豊かに保ち,さらに良いものにするべく努力することを期待していると感じた。

戦争を否定することは過去に戦争で戦った人たちを否定するものではなく,彼らを讃えることは戦争そのものを讃えるものではないと思うのだが,どうだろうか。

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