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2006年3月23日 (木)

「政府資産112兆圧縮」案には意味があるのか?

自民党のプロジェクトチームが,5年程度で政府資産を112兆円圧縮し,それにより同程度の国債残高を減少することを目指すとの報告を出したそうである。
このような簡単に述べた共同通信の記事などを見れば,「112兆も減るのか,それは良いことだ」と思われるかもしれないが,もう少し詳しく述べた産経新聞の記事西日本新聞の記事を見れば,要するにこういうことのようである。(グラフをクリックすると拡大)

sisan  基本的にすべてが「絵に描いた餅」,中でも市場化テストによる分の10兆円は現実味が薄く,金融資産の売却や国債との交換による分の100兆円などに至っては,実現困難であるばかりでなく,実現したとしても,国の投資家に対する債務を地方に対する債権で返済して,「後は地方で勝手にやれ」と突き放すだけであり,経済は,より不安定になるのではないだろうか。

身勝手かつ「まやかし」の100兆,「絵に描いた餅」の10兆,少しは期待できるが,そのための膨大な事務作業に多額の人件費を要するであろう2.1兆という,読売新聞によると自民党内部からも出ている「単なる受け狙い」との批判が当たっているのではないかと思うのだが,どうだろうか。

[記事作成後にTBさせて頂いたブログ]
小泉内閣の支持率が一桁台になるまで 「政府資産圧縮はどれだけできるんだろう
小泉内閣の支持率が一桁台になるまで 「外資による地方自治体のっとり可能?

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コメント

ご無沙汰してます。本文でお取り上げくださり、ありがとうございます。

>金融資産の売却や国債との交換による分の100兆円などに至っては,実現困難であるばかりでなく,実現したとしても,国の投資家に対する債務を地方に対する債権で返済して,「後は地方で勝手にやれ」と突き放すだけであり,経済は,より不安定になるのではないだろうか。

>「単なる受け狙い」との批判

私も、最初、そのように思っていました。でも、ときどきすごいことしますよね。政府。年金によって建てられた保養所とか叩き売ってましたし。単なる受け狙いが本気になって、叩き売りになりかねない。それもリップルウッドとかだったら。。。新生銀行を思い出してしまいます。

国の地方自治体への貸付金を小口証券化して販売するとき、国債や地方債と違って、下手すりゃ叩き売りされかねないって。地方は今後、破綻法制で破綻も懸念されてますし。安い値でも大量に買えば、発言権も得れるかもしれない。地方再生と称して、地方運営にがんがん人を送り込んで発言権を得られれば、それが外資ならば、合法的に日本を売ったことになるんじゃないかと(ちょっと妄想ですけど(笑))。

そんな妄想記事も書いたので、TBさせていただきました(笑)。

投稿: レッツら | 2006年3月25日 (土) 15時44分

レッツら さん,
なるほど,そういう見方もあるのですね。
現時点でこの案を考えた人たちにそのような意図があるかどうかは分かりませんが,もし,政府がこの案を採用した場合は,実績をあげるためにそのような方向に走る場合は大いにあり得る気はします。

投稿: WontBeLong | 2006年3月26日 (日) 00時51分

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前々回の記事「政府資産圧縮はどれだけできるんだろう」では、中川政調会長が「100兆円単位の資産圧縮案を出していく」ということがニュースに流れていたので、私は楽しみにしています(笑)と書きました。その後、中間報告が出されていたんですね。まず、... [続きを読む]

受信: 2006年3月25日 (土) 15時43分

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