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2006年3月 8日 (水)

国家公務員の「休息時間」廃止は民間労働者にとって朗報か?

国家公務員の「休息時間」を廃止するとのニュースがあった。「休息時間」とは,勤務時間4時間につき設けられる15分間の有給で休める時間とのことである。
現在,8時間に30分の無休の「休憩時間」と2回の休息時間を合わせて1時間としてそれを昼休みにすることで,実働7時間30分,総拘束時間8時間30分としているのを,「休息時間」を廃止して実働8時間,総拘束時間9時間とするのを基本とするようである。

確かに,労働基準法では「休憩時間」の定めはあるが「休息時間」の定めはない。また,1週間に40時間を超える労働,つまり1日8時間を超えて労働させることを禁止している。
しかし,労働基準法は,あくまで「最低基準」であって,これより良い労働条件を設けることを禁ずるものではなく,また「最低」である以上,「平均」はこれを上回って然るべきである。

「働き過ぎ」と言われる日本では,労働条件は改善の方向へ向かうべきである。然るに公務員が率先して労働条件を悪化させるのは,民間労働者にとって得にはならないはずである。
上のリンク先の記事によると,民間企業で休息時間を設けているのは5.7%とのことである。推測するに,これらの企業は公務員の制度を見倣ったのではないだろうか。
このような企業は増えて行くべきであるのに,この5.7%ですら公務員に倣って減少するかも知れない。

このような公務員の労働条件悪化の背景には,労働者を含む民間人の「公務員バッシング」が大きく影響していることは想像に難くない。

しかも,ブログ「権利のための闘争」の管理者の方のような霞ヶ関勤務の官僚の人たちにとっては実質的に影響はないようである。つまり,見ようによっては「公務員バッシング」に対して公務員自身が全員で身を削って応えたように見せかけて,実は中央官僚には影響しないように末端公務員のみにしわ寄せしているように見える。

このようなニュースを見て,民間労働者が肯定的な感想を持つことは,自らの首を絞めることに他ならないのではないかと思うのだが,どうだろうか。

[関連して拝読したプログ記事]
お金持ちになりたいひとへ「ひさびさに公務員ねたで・・・」

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コメント

トラックバック及び貴ブログでの引用まことにありがとうございます。おかげさまで面白いブログを一つ知ることもできました。
 休息時間の削減ですが、記事に書いたとおり影響はないだろうなと思っております。帰ってきてご飯を食べて一息ブログでも・・・と思うのがこんな時間ですから(泣)。終電でもすし詰めになるほど地下鉄が混んでいるのはやはり異様と言えば異様なのでしょうね。家族とのすれ違いが生じないか心配だったりします。
 公務員の世界(に限ったことかはわかりませんが)は色々と無駄が多いとは思うのですが、休息時間の削減とかマニアックなところをいじってどうするのか、もっといじるところあるだろう・・・、と思いますね。官庁街にて夜中に煌々と灯る電気やタクシーの行列を見ていると早く帰ったほうがよっぽど効率的と思ってしまいます。

投稿: shiro13-1 | 2006年3月 9日 (木) 02時28分

shiro13-1 さん,コメントありがとうございます。
すし詰めの終電ですか,それは確かに異常ですね。
高度成長期を支えた人たちは,世の中を豊かでゆとりあるものにするために寝食を忘れて働いてくれたのだと思いますが,今の世の中は果たして彼らが望んだものなのだろうかと疑問を持ちます。

投稿: WontBeLong | 2006年3月10日 (金) 01時46分

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先週木曜の夜、徹夜態勢で春闘や人員配置の課題で労使交渉を重ねました。残念ながら組 [続きを読む]

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