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2006年4月12日 (水)

日本人は,もっと「数の力」を信じるべきではないか?

OTSUさんのブログ「公務員のためいき」の「フランス政府が若者雇用策撤回」の中に,「怒るべき時に怒らない、もしくは怒ることができない国民にならないよう心がける必要性を感じています」とあった。

まったくその通りだと思う。

フランス政府が労働組合や学生団体の徹底的な反対を受けて初期雇用契約(CPE,企業は2年間の試用期間中に26歳未満の従業員を理由を説明せずに解雇できる)の導入を撤回した。

やはり,近代社会においては「数の力」は強力である。

日本人は,つい自身の意見を抑えて周りに合わせてしまいがちな人が多い。それならば簡単に多数が団結しそうなものだが,声の大きい者に合わせてしまいがちであるから,そうはならない。声が大きい者は,権力を持ちたがる者である場合が多い。

自分が『「国家の品格」は「負け組」への鎮魂歌か?』でも触れた藤原正彦氏の,「国民は永遠に成熟しない」という言葉が正しければ,国民すべてが自身の意見を強く持つことは望めないのかも知れない。
しかし,一部の人たちは,「どうせ無駄だろう」という諦めの気持ちを捨てて少し勇気を持ちさえすれば,「権力を持ちたがる者」に対抗できる大きな声を出せるのではないだろうか。
このブログに興味を持って下さる方たちにも,そのような人たちが多いのではないだろうか。

日本は,アメリカに歩調を合わせ,大きく進路変更しようとしている。
フランスの例を見て,声を出すべきときには諦めずに声を出せば,まだ今なら一部の強者に抗うことができるのだと希望を持つべきだと思うのだが,どうだろうか。

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コメント

WontBeLongさん、私の記事内容を引用いただき、ありがとうございました。いつもWontBeLongさんの歯切れ良い記事を興味深く拝見しています。
確かに「数の力」は信じたいと思っています。ただ180度違った視点での情報があふれている中で、答えを一つにして国民がまとまる難しさも感じています。例えば私は小泉政権を問題視していますが、常に国民の約半分は小泉首相の支持者である事実を謙虚に受けとめるべきものとも考えています。
まとまりのないコメントで恐縮でしたが、これからもブログを通した意見や情報交換を楽しみにしています。

投稿: OTSU | 2006年4月12日 (水) 23時11分

OTSUさん,
OTSUさんのような,労組をリードする立場というような方は,小泉さんの高支持率を謙虚に受け止めるという慎重な姿勢は大事なのだろうと思いますし,それができるOTSUさんには敬服します。
しかし,私のような一市民としては,このブログで2005/11/10に書いたように,世論調査の結果はちょっと眉唾ものだと思っています。
実際は,小泉路線に反感を持つ人の「数」は結構多いのではと期待しています。
もし,そうであれば,「見せかけ」の高支持率に惑わされないように気をつけなければと思います。

投稿: WontBeLong | 2006年4月15日 (土) 12時04分

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