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2006年5月14日 (日)

小泉首相は確信犯か?

やや旧聞に属するが,5月9日,経済同友会が首相の靖国神社参拝自粛を求める提言をまとめたことに対し,小泉首相が「靖国は外交カードにはならない」,「財界からも商売のことを考えて『行ってくれるな』という声もたくさんあったが、それと政治は別だとはっきりお断りした」などと語ったという報道があった。

小泉首相に対する批判として,アメリカや財界の利益だけを考えているというようなものがあるが,果たしてそうだろうか。

この報道を単純に見ると,小泉首相は財界の利益に反することも行うように見える。

自分は以前から,小泉首相の言動に,深い思慮というものを感じていない。直感的な信念をただまっすぐに貫き通しているだけのように感じている。
例えば,靖国問題に関する彼の思考内容は,
・・靖国・・国に殉じた人を祀っている・・参拝する・・何が悪い?
以上のものではないように思える。

「大義のために小さな公約など問題ではない」,「自分にどこが戦闘地域でどこが非戦闘地域かなどと聞かれてもわからない」といった発言も,確信犯的なものだと感じる。

「確信犯」という言葉は,単に犯罪と知りながら故意に行うことを指すように世間では使われることが多いが,本来の意味は,自らの思想や信条に照らして正しいと信じて行う犯罪のことである。

小泉首相は,自らの問題言動を,何らかの思慮に基づいて非常識と知りながら故意に行っているのではなく,心底から正しいと信じているのではないだろうか。

自分は,一国の指導者たるべき人物は,シンプルなルールを貫くべきだとは思うし,世の中もそれを求めていたから,田中角栄氏以来の高支持率政権となっているのだろう。

しかし,シンプルなルールの背後には,多くの知識と経験から生まれた一貫した信念が必要だと考える。

小泉首相の場合,そのような信念があるわけではなく,このような場で用いるのは不適切であろう言葉をあえて使えば単に「狂っている」だけではないのかと思うのだが,どうだろうか。

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