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2006年10月30日 (月)

高校の必修外しを騒ぎ立てるマスコミは高校生たちよりも保身が大事なのか?

高校での必修科目の履修漏れ・外しが次々と発覚していることがマスコミで話題になっている。

第一報と思われる,共同通信配信のニュースでは,

富山県立高岡南高校(篠田伸雅校長)で2005年度、「受験に必要な科目を勉強したい」との生徒の要望を受け、当時の2年生(約200人)の8割に、学習指導要領で必修の世界史の授業をしていなかったことが24日、分かった。

と報道されており,お決まりの「わかった」と書かれているだけで誰がどうやって明らかにしたのか書かれていない。

その後の,たとえば朝日新聞の報道では,

高校卒業に必要な科目の履修漏れが相次いでいる問題で、多くの高校は90年代半ばか00年代前半のいずれかで、「偽装」を始めていたことが分かった。学校によって時期に若干のばらつきはあるものの、94年度から世界史が必修になったことと、02年度から公立学校の完全週5日制が導入されたことが大きなきっかけになったことがうかがえる。

とされており,10年以上前から常態化していたことが伺える。

このようなことが,突然明らかにされ,マスコミが殊更に騒ぎ立てるのは,教育現場に存在する問題を槍玉に挙げて教育基本法改正を勢い付けたいという政権の意向によるものであることは明らかであろう。
単に,これ以上隠すと問題が起こるというような理由であれば,年度末や年度始めなど,教育現場への影響が最小限となるタイミングを選ぶはずである。

この問題は,未履修の生徒にこれから履修させることの負担と,履修させない場合の履修している生徒との不公平を考えれば,全く落としどころの見えない極めて厄介な問題である。
したがって,公表するタイミングには非常に慎重になるべきであるのに,政権は問題の収拾よりも混乱の利用を目論んでいる。

この問題が明らかになって,最も不利益を被るのは生徒たちである。

政権と,それに操られたマスコミの都合のために,多くの将来ある高校生が犠牲にされるのは,一般国民に対して多大な損害を与えることではないかと思うのだが,どうだろうか。

[記事作成後にTBさせて頂いたブログ]
お玉おばさんでもわかる政治のお話 高校不履修問題・・
日本がアブナイ! 高校の不正履修&教育基本法10条の改悪問題 + 祝・日ハム優勝&新庄について思うこと
奥田健次の教育改革ぶろぐろ部 高校履修詐欺事件。大衆の論調を斬る!

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2006年10月23日 (月)

連続病欠職員を出した奈良市の規則は不適切か?

奈良市環境清美部収集課の男性職員が病気を理由に休暇を繰り返しながら給与を得ていた問題について,先ほどTBSの「ニュース23」で,「こうなる前に規則を変えるなどの手をなぜ打たなかったのか」などと,奈良市だけを責めるような批評が行われていた。

90日置きに何度も異なる病気に罹るなどというのは,偶然にはまず起こりえない。しかし,全くないとも言えない。

件の男性の診断書を書いた医師は,グルか脅されていたかのどちらかであることは明らかである。
そのようなことまで想定して規則を定めることなど不可能であろう。
偶々,そのような者が出たからといって規則を変えて,やはり偶々,90日置きに本当に異なる病気に罹った職員が出たら,その職員はいい「とばっちり」である。
また,規則を多少変えたとしても,件の男性のような人物はまた別の手を打ってくるだけであろうし,男性を狙い撃ちにするような規則改正は,男性が支部長を務めていたという部落解放同盟の圧力の下では不可能であろう。

TBSも部落解放同盟をおそれての対応であろうが,そのような姿勢こそが,今回のような事件を醸成するのではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2006年10月22日 (日)

イーホームズ藤田社長に対して悪意を持って報道するマスコミはネットを軽視しているのか?

「きっこの日記」で,イーホームズ藤田社長の新しいメッセージが公表された。
首相官邸に出向いたときのいきさつを説明したものである。

マスコミは,藤田氏の新たな告発をまったく取り上げない。
これについては,真偽の不明な情報を具体的な企業名やマンション名を挙げて報道することは問題であるという説明をされれば,客観的な報道の必要性という観点からは一定の理解が可能である。

しかし,藤田氏が自分が責められたことに対して逆ギレしているかのような報道の仕方は,明らかに客観的とはいえない。
藤田氏の訴えている内容について,真偽の不明な部分は報道せずに,その他の部分だけを客観的に報道しているというのではなく,明らかに藤田氏に悪意を持って偏った報道している。
耐震偽装マンションの住人による藤田氏に対する怒りの言葉でニュースを締めくくることなどに,そのことが端的に表れている。

ネット上には真偽は不明にしても,様々な情報が流されているのに,マスコミが全くそれを関知しないかのような姿勢を取り続けるのは,ネット上の世論をまだまだマスコミは軽く見ていることの現れではないだろうか。

インターネット利用者は,国民が情報を共有するために,ある意味でネットが最も公平で有力なメディアであることを示すためにも,この問題には注目するべきではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2006年10月21日 (土)

[番外]イーホームズ藤田社長から安倍首相へのメッセージ

「きっこの日記」で,イーホームズの藤田社長からのメッセージが公表されています。
ネット上で多くの人がこれを広めるのが藤田社長ご本人の意思でもあるとのことですので,政治絡みのブログを書いている者として,ここに転載させていただきます。

これが,藤田社長ご本人による文章であることは,10月17日の「きっこの日記」の記事を見れば,間違いないと信じて良いでしょう。
内容が真実であるかどうかは,私は何の根拠も持っていません。しかし,これまで「きっこの日記」も含めて自分が見聞きした情報から,私は藤田社長を信じたいと思います。

なお,「きっこの日記」には他にも藤田社長のメッセージが載せられています。
10月18日,
10月19日,
10月20日。
ぜひご覧になって下さい。

(以下,「きっこの日記」より転載)

「安倍総理殿、国家に巣食う者を弾劾致します」

平成18年10月20日

安倍晋三総理大臣、長勢甚遠法務大臣、但木敬一検事総長、東京地検の皆様、そして、官僚、政治家、マスコミ、関係業者、そして国民の皆様

イーホームズ株式会社
代表取締役 藤田東吾
 
 安倍総理大臣に置かれましては、日頃ご公務ご多忙の中、本日の、私からの通報を受け付けて下さり、誠に有難う御座います。深く感謝の意を申し上げます。

 私は、今日の午前中、川崎市内のマンション(エグゼプリュート大師駅前)と、設計事務所のアトラス設計の、二つを訪ねて来ました。何れにおいても、この度の「耐震偽装隠蔽事件」を解き明かす上で、とても重要な証拠となるからです。
 私が解き明かしたいものは、一部の官僚と政治家が、国民の命と財産を軽視して、癒着業者とともに利権を死守しようと、違法行為を犯したり、または少数の弱者をスケープゴートに見立てて、不正を隠蔽するという国家体質を暴きたいのです。そして、この体質を日本から除却しなければ、子供達の為に明るい未来はないと信じているからです。
 よって、私は、以下の事実を記者クラブや国土交通省に隠蔽されないように、直接、安倍総理大臣にお渡し、事件の解明と住民の安全確保を早急かつ遺漏なき対応をお取り頂きますようにお願い申し上げます。

 まず、エグゼプリュート大師駅前は、建築確認の構造計算図書が偽装(改ざん、若しくは不整合)されていました。ところが、中間検査の直前の二日前に、計画変更が川崎市において下ろされました。しかし、工事は建築確認の図面のまま進行したものと考えるのが当然であり、計画変更によって偽装マンションが隠蔽された可能性が99%以上はあるものと考えられます。

 この偽装マンションを生み出したのは、たとえ藤光建設サイドからの圧力があったにせよ、川崎市と国家であります。
 一方、国家は、ヒューザーの小嶋氏を、グランドステージ藤沢のマンションに偽装があるのを認識していながら、お客様に引き渡したとして、詐欺罪で逮捕しました。小嶋氏は、引渡し直前の、平成17年10月下旬の段階で偽装を認識したと思われますが、この時点では既に完了検査も終了していました。
 であれば、このエグゼプリュート大師駅前は、中間検査を1月末に行った時に、構造計算書の偽装が、川崎市によって隠蔽されたわけです。販売案内のHP(下記参照)を見ると、来月11月の竣工で、翌12月に入居予定となっています。つまり、販売は大方終了し、購入者は引越しの準備をし、新居に入る段取りや買い物を楽しみに進めているはずです。

 私は、川崎市と国交省建築指導課の罪は、建築行政を行なう者自らが隠蔽したとして、小嶋氏より遥かに大きいと思います。イーホームズでは、2月に構造計算書の偽装を認識し、川崎市と国家に通報しています。しかし、隠蔽されてしまいました。強制捜査と私の逮捕で追求も出来なくなりました。

 現段階でも、非破壊検査を、国家が関与しない公正中立な第三者機関等に徹底的に行なわせるべきです。99%以上の確率で偽装マンションのはずです。この偽装を生み出したのは、川崎市と国家官僚です。彼ら公務員が偽装マンション(小嶋氏流に言わせるなら、殺人マンション)を、生み出したのです。法の衡平を重視するなら、小嶋氏を逮捕した以上は、川崎市の倉形課長、国土交通省の当時の北側一雄大臣、佐藤信秋事務次官、山本繁太郎住宅局長、小川富吉建築指導課長、田中政幸課長補佐、高見企画調査官も同じく逮捕するべきです。この者達は、小嶋氏より、建築行政のプロとしての立場からも、遥かに悪質です。そして陰湿です。

 因みに、イーホームズでは、1月24日に行なわれた本件計画変更の内容については不知です。また、今の段階で状況がどうなっているかは同じく不知です。よって、今日、私は現場に行って参りました。現場は既に竣工間近です。既に、総戸数42戸の内、30戸以上の成約になっているとのことです。また完売も間もないとのことです。

 もし、このまま誰もが見てみぬ振りしたら、ここにもうすぐ住む住民の方は、国家と川崎市によって耐震強度の偽装が隠蔽されたことを知らずに、一戸当たり平均3名の家族として、136名の命が危険に晒されながら住み続け、そして、ローンを払い続けて行きます。安倍総理、果たして、このような犯罪を許してよいのでしょうか。
 10月18日に、私が語った司法クラブでの発言を、99%のマスコミは黙殺しました。まさか、この事実も黙殺してしまうのでしょうか。許してよいとはとても思えません。

私は、イーホームズの代表者として、一国民として、国家に巣食う者を弾劾します。安倍総理大臣お力を発揮してください。日本のマスコミには期待できません。とは言え、私一人の力では及びません。どうか、日本の皆様も、力をお貸し下さい。お願い致します。

 そして、事実を明確にし、検事総長や、東京地検が、これらの役人を犯罪者として逮捕できないなら、小嶋進さんは無罪放免として即刻に釈放するべきです。そして、「秋霜烈日」のバッジを外して検事を辞職し、司法の職から離れるべきです。総理大臣も、法務大臣も、自らの責務を果せないなら政界から去るべきです。道徳的に不適合者です。

 また、同時に、株式会社田村水落が関与した全ての建築物について、即座に再計算及び非破壊検査を実施して、住民や利用者の命の安全確保を果すべきです。そこには、アパグループが関与した多くの物件が含まれています。

 次に、渋谷区代々木のアトラス設計に関する調査を行って参りました。ご存知の通り、渡辺朋幸氏が代表を務める設計事務所です。何故、調査を行ったかと言うと、渡辺朋幸氏が建築士の免許を持たない無資格者でありながら、名義を借りて設計事務所を経営し設計業務を行っているとの、確度の高い情報を得たからです。私は驚きました。今回の耐震偽装事件に関連して、姉歯元一級建築士が建築デザイナーの秋葉氏に建築士免許の名義を貸与したことで、姉歯氏も、秋葉氏も逮捕されました。皆さんご存知の通りです。

 現在、アトラス設計の渡辺朋幸氏は、平成17年10月にイーホームズに姉歯氏が行なった構造計算書の偽装を指摘したと評価され、耐震偽装景気に便乗して、マンション販売講習会等で構造設計の講演をやっているなどと聞きました。しかし、一級建築士も持たず、建築構造士でもなく、JSCA会員でもないなら、分不相応といわざるを得ません。また、秋葉氏と同じく、名義借りによって逮捕されなければ不公平となります。
 よって、渡辺朋幸氏が本当に無資格なのかを確認するために、東京都や、建築士会、そしてアトラス設計の調査を行なってきたのです。この結果、与えられた情報どおり、無資格者でした。ある一級建築士の名義を借りて、アトラス設計事務所を運営していました。至極かつ誠に残念ながら、秋葉氏と同様に逮捕されなければなりません。
 もし、逮捕しないのなら、その差別的扱いを正当化する理由を、法の衡平性の観点から、但木検事総長は明確に国民に対して説明する義務があります。

 東京地検の皆様には、改めて、胸に付けた「秋霜烈日」のバッジの意味を思い起こし、あなた達が、法を司るものとして自らが正しい者であるのか否かを明らかにしてください。もし、明らかに出来ないのなら、バッジを外して、司法の世界から去るべきです。

 尚、川崎市のマンションと、アトラス渡辺については、詳細データを以下に掲げます。

1.(仮称)エグゼプリュート大師駅前 http://www.myhome21.jp/
建築場所 川崎市川崎区大師駅前2丁目12番34号
     RC構造、地上15階建て、延べ床面積3,461?u
建築主(デベロッパー) 株式会社伸明ハウジング 代表取締役 山崎伸
        藤光建設株式会社 代表取締役 佐藤雅彦
設計者 藤光建設株式会社一級建築士事務所 橋本清
構造設計 株式会社田村水落設計 代表取締役 水落光男
川崎市まちづくり局指導部建築審査課長 倉形紳一郎 044-200-3019
国土交通省住宅局建築指導課 03-5253-8111(代表)
山本繁太郎住宅局長、小川富吉建築指導課長、田中政幸課長補佐、高見企画調査官

(1)確認済証番号 eHo.05.A-01003000-01号 (平成17年8月12日)

(2)計画変更:確認済証番号 eHo.05.A-01003000V-01号 (平成17年11月2日)
この11月2日の計画変更は、杭の変更(現場造成杭から既製杭への変更)である。工事は10月17日に着手しており、杭の変更以外の建築計画は、当然に、(1)の確認図面通り進行しているものと考えるのが常識である。

(3)現場の中間検査は平成18年1月26日に川崎市が行った。合格としている。
 しかし、この直前の2日前、平成18年1月24日に、再び、計画変更図面が川崎市に対して申請され、この計画変更の確認は同日付で川崎市が下ろしている。この規模の、中間検査とは、建物の2階部分の構造躯体までが終了した時点で行われる。よって、2日前に計画変更された図面が、現実の工事に反映されているとはまずもって考えられない。素人でも分かることです。
 
 イーホームズでは、2月において、上記建築計画の構造計算図書に偽装を認識しました。この通報を川崎市に行ないましたが、計画変更で処理したとして、それ以上の調査も追及もしませんでした。国に通報しても、関知しない、特定行政庁との間で処理してくれと言われました。田村水落が関与した多くの物件の再調査を行なうように、田中政幸課長補佐に電話で僕から話しましたが、国は動きませんでした。結果的に、構造計算が偽装されたままのマンションが、今では完成間近に到ってしまいました。被害を発生させ、拡大させてしまったわけです。

2.アトラスの渡辺朋幸の名義借り状況
住所 東京都渋谷区富ヶ谷1-9-19 2階
社名 有限会社アトラス設計 代表取締役 渡辺朋幸 03-5465-1137
   一級建築士事務所登録 管理一級建築士氏名 小林昭代(名義貸与人)

以上

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2006年10月19日 (木)

イーホームズ藤田社長の告発をマスコミはなぜ取り上げないのか?

「東京新聞」Webサイトによると,イーホームズの藤田社長が「見せ金増資」で有罪判決を受けた後,記者会見で以下のような告発を行ったとのことである。

===================================
『アパ3物件も偽装』
藤田元社長暴露

 「国がどうやって真実をねじ曲げてしまうか、みんな知らない」。耐震強度偽装事件の“登場人物”の一人とされ、東京地裁で十八日、有罪判決を受けた民間確認検査機関「イーホームズ」(廃業)元社長藤田東吾被告(45)が判決後、記者会見で「爆弾告発」をした。「アパグループの物件でも偽装が行われた」。藤田被告は激高した口調で、国や捜査当局を「耐震偽装を隠ぺいするために私を逮捕した」と批判、マスコミに真実を追及するよう訴えた。

■首都圏マンションなど

 藤田被告は判決後、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し、「イーホームズが確認検査をしたホテル・マンション大手『アパ』グループの三つの物件でも耐震強度の偽装があった」と述べた。

 アパは今年六月、「イーホームズより構造計算書に一部不整合があるとの報告を受け、検証中」と明らかにしていた。

 藤田被告によると、イーホームズが偽装を確認したのは(1)埼玉県鶴ケ島市のマンション「アップルガーデン若葉駅前」(2)千葉県成田市のマンション「アパガーデンパレス成田」(3)川崎市内の物件-の三物件。偽装に気付いたのは今年二月。アパグループの物件の構造設計を請け負っている富山市内の設計事務所の代表がイーホームズに来社し、藤田被告に打ち明けたという。

 この後、アパの役員らがイーホームズを訪れ、計画の変更を要請。「アップルガーデン」と「ガーデンパレス」は「計画変更も再計算も適切ではない」と判断し、工事は現在中断しているという。

 藤田被告は「国に通報して、アパの物件を調査するように要請したのに、担当者は『関知しない』と取り合わず、アパは工事を止めなかった」と述べた。

 その上で「本質は確認検査ではなく、偽装が可能なレベルの構造計算プログラムの問題だ」と主張。「その責任は、プログラムの運用プロセスを認定した国土交通省と同省の天下り団体である『日本建築センター』にある」と訴えた。
===================================

告発の内容の真偽は,自分は現時点ではわからない。しかし,告発があったことは事実であるのに,他のマスコミはなぜこの極めてスキャンダラスな情報を報道しないのだろうか。
「きっこのブログ」などで流されている情報の真偽もわからないが,マスコミに対して国から圧力が働いていることは間違いないのではと思うのだが,どうだろうか。

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2006年10月17日 (火)

安倍首相の言う努力とは何か?

安倍首相は,「努力した人が報われる社会にするべき」と協調する。

「努力」とはどのようなものであろうか。

一日に六時間働く人よりも八時間働く人,さらには十時間,十二時間働く人が「努力する人」なのだろうか。
夜中でも,休日でも働く人が「努力する人」なのだろうか。
身の危険を顧みず働く人が「努力する人」なのだろうか。
国のためなら武器を取り命を懸けて働く人が「努力する人」なのだろうか。

文字通りに考えればその通りだろう。

しかし,政府が国民にそれを求める国家は,果たして成熟した国家なのであろうか。

自分は,自分が日々務めている仕事が社会に貢献すると信じて働いている。
「社会に貢献する」とは,人々が人生をより楽しめる社会へ変えていくことだと考えている。
ただ,平均よりは少し多めに努力しているつもりである。それは,平均よりも少し多めに能力を与えられている分だけ多めだと思っている。これは,平均よりも多い能力を与えられた人間の義務,宿命だと思っているし,多めの努力は自分の人生の楽しみでもあると思っている。
(とはいっても,大した能力は持っていないから,大した努力はしていないが。)
このように,人は分相応に社会に貢献できるだけの努力をすればよいのではないだろうか。

前にも書いたが,安倍首相は「努力した人が報われるべき」とは言っているが,「努力の過程を評価すべき」とは言っていない。結局,「結果」で評価されるのである。
「努力した人が報われる」と言えば耳当たりは良いが,結局,「皆がこき使われて能力のある者だけが報われる」ということであろう。

安倍首相の言う「努力が報われる社会」が,「勝ち組と負け組が固定化しない社会」であるというのは幻想ではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2006年10月10日 (火)

安倍首相は最年少首相らしく振る舞うべきではないか?

今日の衆院予算委員会の中継を少し見たが,安倍首相は見た目の若々しさに反して七十をも過ぎた老政治家のような,のらりくらりと言い逃れを繰り返す答弁をしていた。

自分が見たのは民主党の前原氏の質問である。

先日,田中真紀子氏に対して安倍首相が,北朝鮮の金正日の息子の金正男が入国したときに拘束せずに帰したのは当時の外務大臣(田中氏)だと批判したことを取り上げ,政府はつい最近まで,あれが金正男だとは確認していないと言っていたのに,いつ認識を変えたのかと前原氏が尋ねた。
安倍首相は,当時は自分は副官房長官であまり関わっていなかったが,自分の内閣である現在はそう認識していると答えた。根拠も時期も示さない。増して,当時の政府は問題の人物を金正男と確認していなかったと言いながら,田中氏を責めたことは全く矛盾しているが,それに関しては知らん顔である。

また,祖父の岸氏の開戦責任に関し,「政治は結果責任」と安倍首相が先日述べたことを取り上げ,イラク戦争支持は結果責任としては誤りとするべきだとの前原氏の指摘に対しても,「米英は大量破壊兵器に関する情報が誤っていたことを認めたのであって,攻撃が誤っていたとは言っていない」だの,「当時の状況では判断は正しかった」だのと,子供でも首をかしげるようなことばかり言い連ねた。

前原氏も最後に述べていたが,参院選まではできるだけ当たり障りのないように振る舞って選挙を乗り切ろうという魂胆もあるのであろう。

自分は安倍首相の本当の支持率は報道されるほどではないと考えるが,それでも,多くの国民は史上最年少の首相らしく,はつらつと清々しい態度を取って欲しいと願っているのではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2006年10月 9日 (月)

北朝鮮の核実験に対し我が国はどう対応するべきか?

北朝鮮が核実験を実施したとのことである。

当然,厳しく非難されるべきことである。
アメリカなど,大量に核を保有する国に責める権利があるかなどという意見もあろうが,少なくとも我が国は,核を保有しておらず,唯一の被爆国であり,北朝鮮による直接攻撃の可能な範囲に位置する国として,断固として非難するべきであろう。

しかし同時に,このことで浮き足だってはいけないのではないかと思う。
武力で対抗する道へ向かうことを考えてはならないと思う。

武力による威嚇を強くすればするほど,北朝鮮側にもさらに強硬な態度を取る口実を与える。また,そうなればアメリカにも武力攻撃する口実を与えることにもなる。
現在の世界情勢において,北朝鮮が日本に対して先制攻撃を行う可能性はないだろう。
万一,アメリカが攻撃するとすれば,イラクの場合から考えても,安倍首相は支持するだろう。そうすれば,北朝鮮の攻撃は日本の米軍基地のみならず,その他の日本領土も標的とするだろう。日本が直接攻撃を受ければ,自衛のためとして戦闘が正当化される。なし崩しに,米軍と共に自衛隊が北朝鮮領土に踏み込んでの戦闘も行われる可能性は極めて大きい。イラクの例を見ても,強い民族意識で団結した人々との戦闘となれば,長期化,泥沼化して,自衛隊にも多大な損害は避けられないと見るのが普通ではないだろうか。
アメリカも,イラクの経験があるので日本に相当の負担を要求して,自国の損害を極力小さくするように努めるだろう。アメリカにいいように利用されるのがオチである。

日本が,武力的な挑発を行わなければ,最悪,韓国との間で何らかのきっかけにより戦闘が再開する状況になったとしても,日本が直接的に攻撃に参加する可能性はなく,最大でも米軍の後方支援にとどまるならば,日本の危険は最小限に抑えられるであろう。

厳しい非難は必要だが,手段はあくまでも政治的・外交的なものに限るべきではないかと思うのだが,どうだろうか。

[記事作成後にTBさせて頂いたブログ]
お玉おばさんでもわかる政治のお話 北朝鮮の核実験・・
日本がアブナイ! 核実験、グレーゾーンでも、厳しく制裁。  ここぞと進める、ネオコン政策。

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「A級戦犯」に関して安倍首相を攻める野党の戦法は効果的か?

安倍首相が6日午後の衆院予算委員会での民主党の岡田克也元代表、共産党の志位和夫委員長、社民党の阿部知子政審会長らへの答弁で,東京裁判について「平和に対する罪と人道に対する罪で裁かれたが、(いずれも)その段階でつくられた概念だ。罪刑法定主義上、犯罪人だということ自体おかしい」,「受け入れなければ独立できなかった。独立するためにあえてのんだ」,「いわゆるA級戦犯は国内法的に戦争犯罪人ではない」と述べたとのニュースがあった。

自分は,安倍首相は支持していない。しかし,この意見に関しては,至極尤もであると思う。
野党は安倍首相を「日本を軍国主義に導こうとする者」と印象づけたいのであろうが,全く効果的とは思えない。小泉・安倍路線に痛めつけられている弱者達を味方に付ければかなりの数の支持を得られるであろうに,これでは世論を二分している一方の勢力の支持しか得られないだろう。
せめて,東京裁判やA級戦犯からは離れて,多数の国民を犠牲にした責任に関して言及するのであれば,かなり印象は変わるだろう。「A級戦犯は犯罪者」を前提とする限り,自分などは絶対に賛同できない。
「A級戦犯に指定された人の中に,国民から責められるべき人がいる」ことと,オートマティックに「A級戦犯=犯罪者」とすることとは異なる。
だから,「A級戦犯は国内法的に犯罪者ではない」と言っても,「A級戦犯の指定を受けた人の中に責められるべき人はいない」と言ったことにはならない。次元の異なることである。

野党は,安倍首相の右傾志向を攻撃するのであれば,もっと賢明な戦法を取らなければ多くの反感を買うことに気付くべきではないかと思うのだが,どうだろうか。

[記事作成後にTBさせて頂いたブログ]
奥田健次の教育改革ぶろぐろ部 いわゆる「A級戦犯」は犯罪人ではない

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2006年10月 8日 (日)

改革による成長である好景気は本物か?

好景気が続いており,「いざなぎ景気」に並んで戦後最長となることが確実とのことである。

読売新聞に次のような表が載っていた。

        いざなぎ景気  バブル景気  現在
        (65-70)   (86-91)   (02-)

経済成長率   11.5%       5.4%    2.5%
消費支出の    9.6%       4.4%    1.7%
伸び率
所得の伸び率  2.1倍       1.4倍    2%減

自分は「ド素人」なので,この数字から多くを読み取ることはできない。

しかし,好景気と言っても成長率は低いこと,消費支出も所得も伸びていないことは,多くの庶民は踏み台にされ一部の企業の業績が良いことに辛うじて支えられたものということであろう。

所得の伸び率については,上のような読売新聞の表現は意図的に差をわかりにくくしようとしているようにも思える。記述方法を揃えれば,いざなぎは110%増,バブルは40%増,現在は2%減となる。同じ意味の数字ではあるが,印象が違うであろう。

数字はいろいろな解釈ができることが多い。間違いとは言えない範囲で意図的に歪んだ解説を付けることも可能である。
数字で表された情報を見るときは,他人が付けた解説を鵜呑みにせず,自ら判断することが重要である。

いずれにしても,「好景気」とはいっても過去のものとは全く異質であり,「改革なくして成長なし」の言葉を信じた人たちが想定した「成長」ではないことは間違いないのではと思うのだが,どうだろうか。

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2006年10月 5日 (木)

意識の軽さと結果の重さのバランスをどう取ればよいのか?

飲酒運転,わき見運転による幼児の死傷,いじめによる少女の自殺などが話題になっている。

飲んではいるが運転は大丈夫だろう,少し目をそらすくらい大したことはないだろう,冗談半分でいじめているだけだ,などと加害者側の意識は極めて軽いものではないかと思う。
しかし,その結果の重さは誰が見ても尋常ではないものである。

ブログ,「指名ドライバー」普及への途 で

100円玉を拾って横領することは故意である。
拾得物横領は本人の自覚で防げる。
金額の多い少ないではない。

だからといって,これを極悪犯罪と意識する人は少ないだろうと述べておられる。

かなり飲んだ後に運転する常習者の罪の意識の重さは,1万円拾ってポケットに入れるくらいであろうか。
落とした1万円が帰って来なかったからといって命に関わることは,かなり稀だと思われる。
(だからといってポケットに入れて良いと言っているわけではないので念のため。)
しかし飲酒運転の引き起こす結果は極めて重大な場合が少なくない。

この,「意識の軽さと結果の重さのアンバランス」が問題の解消を困難にしていると考える。

厳罰化は確かに有効であろうが,限界がある。問題が無くならないからと,何でもかんでも死刑にするわけにもいかないだろう。
加害者を責めるばかりでは,いつまでも問題は解消しない。
本人の自覚に頼らない,システマティックな対応が必要であろう。

公共交通の整備や車道と歩道の分離,教師を増員して研修などの余裕を持たせるなど,検討すべき案はいくらでもあろう。しかし,どう実現するかということは極めて困難な問題である。
そのような検討や実践にもっと多くの労力が割かれるような社会にしていくことが必要ではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2006年10月 4日 (水)

憲法を否定する首相は憲法違反を犯しているのではないか?

今日,参議院本会議の代表質問で社民党の福島瑞穂党首の質問に次のような内容があった。

「どうして改憲にこだわるのか」

「現憲法で集団的自衛権の行使を可能にする解釈を探るのは,憲法をねじ曲げようとするもので,国務大臣などに憲法の尊重・擁護の義務を課す憲法第99条に反するのではないか。」

(語句は記憶する主旨に合わせて選んだので全く正確ではない。)

これに対し,安倍首相は,

「現憲法は現在にそぐわない」(これははっきりこの言葉を使った。)

「憲法の尊重・擁護の義務に反するというのは当たらない」
([2006/10/5 追記]下のリンクの議事録によると「いやしくもこれまで憲法尊重擁護義務に反したことはなく、御批判は全く当たっていない」と述べている。)

と,全く矛盾することを一回の答弁の中で述べた。
質問項目が異なるので,答弁書を書いた者が違うのだろう。それにしても,それに気付かないで必死に棒読みする首相には呆れるばかりである。

内閣総理大臣という国を代表し統率し国民に法を守らせる立場で,国会という最も公共性の高い場で,最高法規たる憲法のかなり基本的な部分を否定する発言をするのは,完全に憲法第99条に反するのではないかと思うのだが,どうだろうか。

[2006/10/5 追記]
福島瑞穂氏のWebサイトにこの質疑の議事録が掲載されていたのでリンクさせて頂いた。

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2006年10月 2日 (月)

日本人は食べ物を大切にする文化を取り戻せないのか?

東京で開かれた「どうするニッポン人の食生活! 真の食育を考える」(こころとからだの元氣プラザ,東京顕微鏡院主催)というシンポジウムで,「臭い物好き」で有名な東京農業大学の小泉武夫教授が,
食糧自給率に触れ、40%を割り込んだ日本は先進国の中で最下位であるが、食品廃棄物の量が膨大で毎日300万人分以上の食事を捨てていることに相当するライブドア・ニュースより)
と話されたそうである。

自分は子供に食べ物を無駄にしないように厳しく言っている。
おそらく,世の親のほとんどは同じ事をしているであろう。

にも関わらず,食べ物を無駄にする大人が何故こんなにも多いのか。
自分が日常において目にする機会が多く気になっているのが,酒宴での食べ残しである。特に仕事絡みでの宴会の席では,みな話すことと酒を注ぎ合うことに熱心で,食べることをあまりしない。
飲みながら,会話をしながらでも料理を味わうことは十分にできるはずである。食べ物を無駄にしたくないという気持ちがあれば,参加者の交流に支障を来すようなことなく,もっと違った振る舞いができるはずである。

最近,よく話題になる「大食い大会」の類を,食べ物を大切にしていないからと批判する意見は多い。しかし,自分から見れば,ちゃんと食べるのだから無駄にするよりは余程ましである。宴会で多くの料理を食べ残すことに心を痛めない人には,大食い大会を批判する資格はないと考える。

食べ物を大切にすることは,自然や人を敬い感謝する気持ちにつながるものであり,自らの身を守るものでもあり,絶対に守るべき文化であると考える。

「食育」の必要性をいくら叫んでみても,大のオトナが大勢集まる場所で,大量に食べ残しが出るようでは効果は薄いのではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2006年10月 1日 (日)

宝くじのCMは下品すぎるのではないか?

フジサンケイ ビジネスアイ というサイトに,宝くじに関する記事があった。

タイトルは「宝くじ、はずれても社会貢献 販売総額の4割を道路や橋の建設に」で,
「発売元は販売総額の39・8%を収益金として受け取り、道路や橋梁(きょうりょう)、社会福祉施設などの建設改修費に使われる。」
「宝くじ購入はりっぱな“社会貢献”でもある。」
「この宝くじ本来の目的を知らせることもファン獲得につながるはずだ。」
などとある。

何年か前から,宝くじのテレビCMが,あまりにも射幸心を煽るだけの内容になっていることが気にかかっている。
「当たればあなたも大金持ち」以外の内容が全くない,極めて下品なものに感じる。

自分はギャンブルはやらないし,宝くじも買わない。しかし,宝くじは社会貢献にもなることから,夢を見る程度に買っても良いかとは考えていた。
ところがあのようなCMを見せられると,宝くじを買うことが下品に思えてしまい,買う気が失せてしまい,結局,未だ買ったことはない。

あのようなCMを流し続けることは,子供達や若者に「地道に働くことよりも偶然でも良いから大金を手にした方が幸福」という意識を持たせるのではないかと危惧される。

宝くじのCMは,社会貢献になることを伝えることも当然ながら,地道な生活の中でささやかな夢を見るために買うことをすすめるような,もっと品のあるものとするべきではないかと思うのだが,どうだろうか。

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