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2007年1月 9日 (火)

8時間労働制は世界遺産にする価値があるのではないか?

更新の間が長く空いてしまったので,いつも以上に乱文になると思うが取り急ぎ新記事を書こうと思う。

安倍首相がホワイトカラーエグゼンプションによって残業が減るというような発言をしたとの報道があった。

ネット上では非難囂々のようだが,まさになにをか言わんやである。

GTDメソッドといわれる,仕事を要領良く片付ける手法を提唱しているDavid Allen氏によると,現在は仕事の終わりがはっきりしなくなっているとのことである。
仕事の内容が複雑になり,どこまでやれば終わったことにして良いのか決めにくい場合が多いということだろう。自分自身も実感として理解できる。

ホワイトカラーエグゼンプション導入を推奨する者は,仕事が複雑だから時間を自由に使わせる方が良いと言う。果たしてそうだろうか。

仕事が複雑だからこそ,オンとオフの区切りをはっきりさせることが,労働者の精神衛生上必要ではないだろうか。

スポーツを職業とする者は,体調を崩すと業績が落ちるので,練習量などは自ずと抑制がかかる。昔の日本のスポーツ界で横行した「根性論」に基づいたトレーニングなどではなく,科学的に合理的なものであれば,オーバートレーニングは抑制される。
しかし,ホワイトカラーの仕事はそのようには行かないだろう。
会社が残業代を完全に払うのを前提とすれば,際限なく残業代を支払うわけにもいかないであろうからそれが抑制効果となるが,ホワイトカラーエグゼンプションが導入されれば,それもなくなる。

仕事の終わりがはっきりしなければ,上司は「もう少し,もう少し」と仕事を完成度の高いものにさせたり発展させたりすることも多いだろう。
時間で区切らなければ,労働者側は一体どうなれば仕事を終わらせて良いのかわからなくなるのではないだろうか。
身を削って働く者が多くなるのは明らかである。

雇用が保障されているのならば,まだ良いだろう。労働者は,自身が望む報酬に見合うだけの仕事をしておけば良い。
しかし,他の者よりも成果が少なければ,雇用も危うくなることもあるだろう。

「8時間を労働に,8時間を睡眠に,そして8時間を自分の時間に」を求めて5月1日に立ち上がり勝ち取ったのは他ならぬアメリカの労働者である。

太田光総理風に言うならば,「8時間労働制を世界遺産に」しても良いくらいではないかと思うのだが,どうだろうか。

[記事作成後にTBさせて頂いたブログ]
公務員のためいき ホワイトカラーエグゼンプション

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特に安倍首相の粗探しをしている訳ではありませんが、またまた「?」マーク付きの発言 [続きを読む]

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