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2007年6月24日 (日)

公務員の労働組合は不要か?

このブログからもリンクさせて頂いているブログ「公務員のためいき」で,「労働組合はいらない?」という記事が出された。
同ブログでは最近,社保庁と年金の問題に絡んだ記事がいくつか出されて,それに対して,公務員や公務員労組を批判する厳しいコメントが相次いでいる。同記事に対しても,厳しいコメントが寄せられている。
自分もこの問題に思うところがあり,乱文ながら少々記してみたいと思う。

本来,労組は組合員の権利を守るための組織であり,労組と雇用主との争いはパワーゲームである。
近代の,資本家階級と労働者階級が明確に分かれていた状況では,労働者は一方的に自らの権利を主張することで,パワーバランスが取れていたのだろう。
しかし,雇用主が他の同業者と厳しい競争をしなければならない場合,組合が権利を主張しすぎるとバランスが崩れて雇用主の力が弱まり,同業者との競争に敗れて労使共倒れとなる可能性があり,昨今は労使協調路線が取られることが多いのだろう。
ただ,現在の日本では格差が拡大し,企業も淘汰が進んで競争が弱まり,やや近代に逆戻りしている状況のように感じるので,労働組合の存在意義は今後再び強まっていくものと考える。

公務員であろうが,民間企業従業員であろうが,雇用主に処遇や人事を握られている弱い立場の労働者であることに変わりはない。

幹部でない一般の公務員は,大企業の従業員などと同じく,雇用主の指示に従って労務を提供する労働者であり,組合を持つ必要性において何ら変わりはないと考える。

ただ,自衛隊や警察など,身体に危険が及ぶ可能性のある指示が出されるような職種においては,労使対等を前提とした組合は馴染みにくく,現状では存在できないのは仕方ないだろう。

昨今の世論は,公務員に武士道を求めているように感じられる。
「水戸黄門」のテレビドラマが延々と続き,「お上」などという日本語がまだ飛び交う今の日本社会では,「役人=武士」というような感覚が庶民の中に生きているのかも知れない。

自分も,「エリート」には武士道を期待したいと考えるし,自分自身も一応「エリート」の末端に引っかかっているつもりである(学力社会の恩恵による成り上がりであるが)ので,ある意味で「サムライ」でありたいと考えている。
しかし,多くの国民や公務員でも労組に加入するような末端の職員については,今の時代であるから「市民」であることは求めたいと思うが,「武士道」を求めたいとは思わない。(高みから見るような言い方で嫌悪を覚える方も多かろうが,正直な思いである。)

ふざけたような言い方になるが,「サムライ」たるもの,世の太平を願い,そのためには労働者の権利の保護は重要だと思っている。

「サムライ」であるべき「エリート」である高級公務員や政治家などには,ある程度の「滅私奉公」を求めたいと思うが,労組に入れるような公務員は,基本的に一般労働者と同等に扱われるべきだと考える。

しかし,「パワーゲーム」である労働運動において,公務員労組は力を持ちすぎてパワーバランスを崩さないように自らを律する必要はあるだろう。
その意識がやや欠如して,昨今の様々な問題を招いている部分があるのかも知れない。

いずれにせよ,労働運動は今後の日本において重要性を増し,一般の公務員もその担い手であるべきことに変わりはないのではないかと思うのだが,どうだろうか。

[記事作成時または作成後にTBさせて頂いたブログ]
公務員のためいき 労働組合はいらない?

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はじめまして。
 貴ブログへの突然の書き込みの非礼をお許しください。「運動型新党・革命21」準備会の事務局です。
 この度、私たちは「運動型新党・革命21」の準備会をスタートさせました。
 この目的は、アメリカを中心とする世界の戦争と経済崩壊、そして日本の自公政権による軍事強化政策と福祉・労働者切り捨て・人権抑圧政策などに抗し、新しい政治潮流・集団を創りだしたいと願ってのことです。私たちは、この数十年の左翼間対立の原因を検証し「運動型新党」を多様な意見・異論が共存し、さまざまなグループ・政治集団が協同できるネットワーク型の「運動型の党」として推進していきたく思っています。
(既存の中央集権主義に替わる民主自治制を組織原理とする運動型党[構成員主権・民主自治制・ラジカル民主主義・公開制]の4原則の組織原理。)
 この呼びかけは、日本の労働運動の再興・再建を願う、関西生コン・関西管理職ユニオンなどの労働者有志が軸に担っています。ぜひともこの歴史的試みにご賛同・ご参加いただきたく、お願いする次第です。なお「運動型新党準備会・呼びかけ」全文は、当サイトでご覧になれます。rev@com21.jp
 

投稿: 革命21事務局 | 2008年10月14日 (火) 14時16分

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