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2007年7月30日 (月)

参院選の選挙活動で自民党は国民をバカにし過ぎたのか?

昨日の参院選の投票率は58.6%とのことである。
投票率が予想以上に高く,野党に有利に働いたとする論調(例えば読売新聞の記事)があるが,果たしてそうだろうか。

58.6という数字は,絶対的に見てそれほど大きな数字ではない。つまり,浮動票が大きく動いたということではないと考えられる。

自民党は,年金問題で公務員の社保庁職員や自治労を責め立て,付け焼き刃の年金問題対応で世論を味方に付けようとした。
「改革か逆行か」と二者択一を迫った。
公務員を国民の敵に仕立て上げ,シンプルな二択で票を集めようとした小泉首相の郵政選挙と同じ手法であろう。

つまり,公務員を血祭りに上げて,社会を大きく変えるようなイメージを作り出せば,どうせ細かい政策など気にしない国民は票を入れると読んだのであろう。
自民党も,それ以外の選択肢を考えないほどバカではないであろうから,マジメに自党の政策の内容と正しさを訴える選択肢も検討したはずである。
あえて前者を選んだからには,その方が効果的という読みがあったのは明らかである。

それに対して,国民は,大量の浮動票が動くわけでもなく,粛々と与党に「NO!」を突きつけたのである。
この期に及んでも安倍首相は,まるで「ボクが悪いんじゃない」と駄々をこねる幼児のような発言を繰り返している。
労組が推す候補も多く当選した今となっては,「政治とカネ」の件だけが問題であるかのような言い方をしている。
つまり,どこまでも国民は目先の問題に踊らされて野党に票を投じただけだと言いたげである。

自民党は,あまりにも国民をバカにし過ぎているのではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2007年7月29日 (日)

内閣総理大臣は公僕ではないのか?

参議院選挙の結果が続々と報じられており,自民党は36議席程度の見込みであり,惨敗である。

安倍首相が,テレビ各局の中継インタビューに応じていたが,「選挙の責任は私にある」と言いながら,具体的に口にする言葉では責任を感じているようには聞こえなかった。

「反省すべき点は反省する」と繰り返し,それに対する「何を反省するのか?」という問いに挙げたのは,「事務処理の問題である社保庁の問題」,「政治とカネの問題」,「閣僚人事」であった。

インタビュアーの,「年金問題は安倍首相は悪くなくて社保庁が悪い」という言葉に対しても「はい」と答え,「赤城徳彦農水大臣は党よりも自身のための領収書を出さなかったのが選挙にマイナスだった」という言葉も否定しなかった。

「政策の基本路線は国民に理解されている」とも繰り返した。

つまり,安倍首相自身の評価ではなく,社保庁の職員,カネに絡む問題を起こしたり,失言を発した閣僚などのとばっちりで一時的に巻き起こった逆風のせいで負けたと言っているのが明らかである。

「安倍と小沢のどちらが首相に相応しいか?」と自身で問うておきながら,インタビュアーがその点に言及すると,「これからは,民主党に対して耳を傾けるべき点は耳を傾ける」とはぐらかした。「卑怯」の一言に尽きる。(それにしてもこれまでは耳を傾ける気もなかったのだろうか。)

進退を問われても,「新しい国作りはスタートしたばかりで,それをしっかり進めていくことで責任を果たしていきたい,それが私の使命である」と繰り返した。

わが国の主権は国民にある。首相も国家公務員の一人である。国家公務員に使命を課すのは主権者たる国民のはずである。
今回の選挙結果は,これまで自民党・公明党に擦り寄る人々に操られてきたこの国における革命といってもよい結果ではないだろうか。

安倍首相は,自らを「権力の頂点」と言い放ち,自身の使命は自身で勝手に決めて良いと思い上がるのではなく,公僕として国民の声にもっと真摯に応えるべきではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2007年7月28日 (土)

今こそ痛みに耐えて政権交代を呼び起こす必要があるのではないか?

民主党が二大政党制への移行を唱え,政権交代の必要性を訴えている。

自分は,二大政党制が良いかどうかはよくわからない。多党制の方が良いのではないかと思っている。(と言いながら,政治学に疎く,それぞれの用語の定義は実のところよくわかっていない。)

しかし,いずれにしろ,まず必要なのは自民党のほぼ一党独裁状態にある現状を打破することである。

自分は,本来は何事においても「ガラガラポン」は好きではない。現状に問題があれば,現状に至る経緯を十分に踏まえて,良いところは残し,悪いところを修正していくことにより,状況は無駄に繰り返すことなく着実に改善されていくと考える。

しかし,今の日本の政治においては,安倍首相率いる自民党が「改革」と称して「ガラガラポン」的な動きをしているように見える。
「それこそが改革だ」との言い方もあろうが,果たしてそうだろうか。というよりも,その「改革」は誰を利するためのものであろうか。

自民党は,これまで行政を官僚に丸投げして,政治家たちはただ保身や私利私欲のことしか考えて来なかったことによる政治システムの疲弊をいいことに,言わば「マッチポンプ」的に,「改革が必要だ」と叫びながら,一般国民を犠牲にしてこの国をアメリカに都合の良い状態にすることで自身の利益の確保を確実なものにしようとしているだけではないだろうか。

この,日本を一部の者たちの私物のようにしてしまう「ガラガラポン」を防ぐために,今こそ政界の「ガラガラポン」が必要なのではないだろうか。

また,今,日本国民は若者を中心に政治に無関心な人たちが多い。
その原因は,圧倒的な組織票による「結局自民,どうせ自民」の現状ではないだろうか。

二大政党制に向かうべきかどうかはわからない。また,民主党に適切な政権担当能力があるのかもわからない。
しかし,とにかく自民党の力を弱めて,政界の勢力図にその時時の国民の意向が的確に反映されるようになるためには,まず自民党以外の政党に政権を委ねて見る必要があるのではないだろうか。

細川内閣成立のときのように,単なる混乱の賜のような政権交代ではない,民意の動向に起因する政権交代を実現すれば,民意が的確に反映された政治システムに変わっていく可能性はある。結局,政治に民意があまり反映されない保守二大政党制になってしまう危険もあろうが,それならば現状と大して変わらないので悪くなるわけではなく,やってみる価値はあろう。

官僚に頼り切りであった自民党に,政治システムの改革,それも一般国民のためになる改革を行うのは無理であろう。

現在の政治システムが自民党を軸に動いているのに,その軸を変えてしまうことは,ある程度システムの退化を招く面はあろうが,それこそが主権を国民に取り返す改革のために必要な痛みであり,その改革が今こそ日本が成熟した国家へ向かうために必要ではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2007年7月27日 (金)

自衛隊イラク派遣の犠牲である香田証生氏の死を忘れてはいけないのではないか?

アフガニスタンで,大勢の韓国人がタリバンに拉致され一人が殺害されるという,由々しき事件が起きている。

状況は異なるが,イラクで武装グループに殺害された香田証生氏のことが思い出される。
イラクに派遣された,また,されている自衛隊は,現在のところ幸いにも一人も犠牲者を出さず,また,一発の弾丸も発射せずに済んでいる。
しかし,イラクの地では,米国のイラク攻撃に関連して4人の日本人が殺され,1人が行方不明となっている。

殺された2人は外務省職員,1人はジャーナリストで,対米の戦闘に巻き込まれたような状況である。
また,行方不明の1人は,民間警備会社社員であり実質的に傭兵という立場である。

これらの事件に比べ,香田証生氏の事件は性質が異なる。
氏を拉致したグループは,反米武装組織の指導者で米国に殺害されたザルカウィ氏が率いているとされる組織を名乗っていた。
そして,氏を人質に自衛隊の撤退を要求し,氏本人にビデオカメラの前で小泉首相へのメッセージを話させ,殺害し,その映像を世界に公表した。

つまり,明らかに日本の自衛隊派遣に対する抗議,報復のために生命を奪われたのである。

しかし政府は,この事件が思慮浅い若者が取った無謀な行動の結果であるかのような世論を形成し,自衛隊派遣に問題はないと言い張った。

一発の弾丸も発せずとも前途ある若者の生命が奪われた。「集団的自衛権」などが認められて,自衛隊が他国の人々に銃を向けることになれば,多数の犠牲者が出ることは確実である。
そして,犠牲になるのは政治家でも財界人でもなく,家族を始めとした日本人を自らの生命を賭してまで守ろうと志した,我々みんなにとって大切な存在である若者である。

集団的自衛権容認や,9条変更を含む憲法改正などの動きは,この国を,上のような犠牲により一部の者たちの繁栄を支えるような国に向かわせるものではないかと思うのだが,どうだろうか。

[記事作成時または作成後にTBさせて頂いたブログ]
日本がアブナイ! 目標はあくまでも当選者40人割れ。国家再興の使命優先、国民軽視の「安倍政権にNO!」を。

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2007年7月26日 (木)

[番外]選挙運動で社保庁攻撃を行う自民党への腹立たしさ

共同通信の記事「社保庁労組は「自爆テロ」 小池防衛相」などに見るように,自民党が社保庁やその労組への批判を選挙運動の前面に押し出しています。

社保庁に問題があるのは明らかですが,それを批判することで自民党が票を集めようとするのは明らかに筋違いでしょう。

社保庁の管理監督責任は政府にあり,長年政権の座に着いている自民党にも当然責任があります。
それを反省して今後のプランを訴えるのならともかく,「自爆テロ」とまで批判して,公務員批判の風潮の強い世論を味方につけようとするのは極めて卑怯なやり口です。

たまたまここで年金問題が表面化しただけで,安倍首相はその責任を被らされて気の毒というような論調がありますが,政府の中心にある自民党の総裁として責めを負うのは当然ですし,増して,年金問題は突然降って湧いた問題でもありません。
そんなことをいうなら,現在社保庁に勤務している職員の中で,年金問題に責任のない方も多数おられるでしょう。
そのような方々と安倍首相と,どちらが気の毒かといえば,答えは明らかだと思います。

社保庁攻撃を選挙材料にする自民党は,そのような善良な一般国民を踏みつけることで,自らの地位を守ろうとしていることに他なりません。

同じ事を訴えるにも,これまでの自らの責任を真摯に反省し,謝罪した上で,責任のない職員への対応も十分考慮した形で,年金問題への対処プランを示すことは可能です。
あえてそれをしないで社保庁攻撃に徹する自民党の姿勢には,非常な腹立たしさを感じます。

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2007年7月25日 (水)

読売新聞に載った葛西敬之氏のコラムは公選法違反ではないか?

7月23日付けの読売新聞のコラム「地球を読む」に,JR東海会長であり,国鉄民営化に強い力を発揮した葛西敬之氏の一文が掲載された。
内容は,社保庁を国鉄になぞらえて,安倍首相の社保庁改革手法を強く支持するものである。

内容をいくつか抜粋すると,

年金記録の不備は国鉄と同様,長年にわたる労務管理不在の結果であり,そのことを現政権の責任に帰するのは不公平である。

毅然として国会の会期を延長し,「日本年金機構法」を成立させるとともに,時効による支給漏れを防ぐ「年金時効特例法」を急遽定めた安倍政権の危機対処能力は評価に値する。

などである。

「現政権の責任に帰するのは不公平である」のであれば,現在の若い職員までクビを切るのは不公平であろう。
また,国会会期を延長して急遽法案を成立させたのは,「危機対処能力」などではなく,「選挙対処」であり,もっと時間をかけて適切な対処法を検討するべきだったであろう。

参院選真っ只中の現在に,安倍首相と親交の深い葛西氏のこのような文章を掲載するのは,公選法に違反する選挙運動ではないかと思うのだが,どうだろうか。

なお,自分は国鉄民営化自体を支持しないが,譲って国鉄民営化を是としたとしても,営利追求がサービス向上につながる鉄道会社と異なり,組織の利益を優先することが許されない社会保険運営組織を,国が直接運営しないものとするのは不適切だと考えるのだが,どうだろうか。

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2007年7月24日 (火)

参院選の投票時間繰り上げは無党派層票減らしか?

日経新聞によると,参院選で,全国約5万1700の投票所のうち約1万4800カ所で,原則午後8時までの投票時間を繰り上げる予定であることが判明し,繰り上げる投票所数は2004年の前回参院選よりも約3400増加するとのことである。
前回に比べて,23%,約1/4の増である。
これが政府の圧力かどうかはわからないが,明らかに無党派層の票の減少につながるであろう。
時間のやりくりをしてまで投票に行かない人には,無党派層の割合が多いに違いないからである。

社保庁の職員や公務員全体の働きぶりに批判が集中し,公務員は身を削ってでも働けといわんばかりの風潮の中において,夜間の投票者が少ないからとか,開票作業を早くするためなどという理由は,普通の国民には納得できる理由ではないだろう。

こんな暴挙を許せるのは,内閣の支持率が低下していてこのままでは野党に投票する可能性の高い無党派層の票が減ることを歓迎する,与党候補者やその支持者くらいではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2007年7月19日 (木)

柏崎刈羽原発の想定震度は適切なのか?

新潟県中越沖地震で,柏崎刈羽原発において火災や放射線漏れが発生した。
山陽新聞によると,東京電力は地震の揺れが耐震設計の基準である「限界地震」を大幅に上回ったとのことである。つまり,「想定外」の震度であったということである。
原発に限らないが,100%安全ということはあり得ないのはわかる。
しかし,限界をどこに想定するかは,限界を超えたときの損害の大きさとの兼ね合いで決めるべきものである。
原発が損壊した場合の損害は,地球的規模で甚大なものである。当然,想定されている限界は相当に高いものと思っていた。
震度6強よりも大幅に低い限界が想定されているのだろうか。
原発に関する技術については,他国の核開発につながるので出せない情報というのも多いのだろうが,それでも,日本国民,さらには全世界の人に対する責任として,安全確保の技術に関しては,人を安心させるに十分な情報公開が必要ではないかと思うのだが,どうだろうか。

ちなみに,同じ記事によれば,「地震発生後,間もなく火災が確認されたが,119番が掛かりにくく,消防隊の到着も遅れて」鎮火が遅れたとのことである。
原子力発電所という,世界最先端の科学技術を集めたはずの施設で,火災が起きた際に一般人と同様に119番に電話して消防隊を呼ばなければならないというのは,笑えない笑い話ではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2007年7月18日 (水)

[番外]Yahoo! みんなの政治

このところ番外が多いですが。。。

Yahoo!の「みんなの政治」というサイトがあります。
今日,ラジオで担当者の方が,「若い人に選挙に興味を持って貰おうと立ち上げた」と話しておられました。
パラパラと見てみましたが,政治に無関心な若者を惹きつけるにはまだ弱いかなと思いました。
それでも,こういった試みは大いに応援したいところです。

このサイトに,「政治ポジションテスト」というのがあります。
私もやってみましたが,私は「リベラルかつ大きな政府を目指すタイプ」だそうです。まぁ,そうですかね。
近い考えの政治家は,
村山富市,美濃部亮吉,H.チャベス,F.カストロ,J.F.ケネディ
だそうです。
あり得ない仮定ですが,自分が社会党委員長だったら,首相は引き受けなかったかなと思いますが。
あと,カストロ議長とケネディですか。。。

ある意味,自分を見直すいい機会を与えてくれますね。

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2007年7月17日 (火)

[番外]丸川珠代氏の転入届出し忘れ

自民党から参院選に出馬している元テレビ朝日アナウンサーの丸川珠代氏が,3年前にニューヨーク勤務から帰国した後,転入届を出していなかったそうです。

スポーツ報知の記事

ハガキを持たずにマスコミ引き連れて投票に行って,指摘されて始めて気付くというのが信じられません。
3年間どころか,成人してから一度も選挙の投票には行っていなかったのでしょうか。
ちょっと自民党には痛いニュースですね。
それにしても,ごく一部でしか報道されていないのは,公選法をちらつかせての自民党の圧力でしょうか。

[記事作成時または作成後にTBさせて頂いたブログ]
お玉おばさんでもわかる政治のお話 野党にはパフォーマンスが出来ません・・・
 (あまり内容が関連してないですが,与党のパフォーマンスの失敗例ということで。)

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2007年7月16日 (月)

社保庁全員解雇を叫ぶ竹中平蔵氏に安倍首相は無責任に同調するのか?

ブログ Dogma and prejudice の記事,【竹中平蔵「年金問題は労働問題」全員解雇】を拝見して,以下の動画を知った。

竹中平蔵「年金問題は労働問題」全員解雇(Ameba Vision)

竹中氏はテレビ番組の中で,
「年金問題は労働問題,事務屋のチョンボだから全員解雇,年金納付に不明な点がある人は全員救済して,そのための無駄な支出は職員の給料を充てればよい。」
と言い放っている。

二流評論家でもあるまいし,出来もしないことを人目を引くためにこんなことを言うとは,さすが,小泉氏に気に入られたのを良いことに日本社会で自分の学説の実験を行い,やりたいことをやったらさっさと辞めて好き放題金儲けをしている人物だけのことはある,と思ったが,その後,「安倍首相も同じ考えだ」と言っている。

「事務屋のチョンボ」,つまりシステム的には何の問題もないのに,単なる現場のミス・怠慢だと言っている。これだけ大規模な「チョンボ」が,問題のないシステムで発生するという考え方は,社会科学系の学者とはいえ,所詮,経済学者で国の財政などを専門とする,「机の上だけで庶民の生活までわかったつもりになっている,またはわかるつもりもない」人種ならではのものであろう。
企業の経営などに明るい学者であれば,他意なくしては,こんな発言はしないであろう。

ついでに揚げ足をとれば,「労働問題」とは本来,労働者側から見て不利な状況をもたらす問題をいうものであり,明らかに誤用である。こういった点も,実際の組織運営に疎いことを表しているのではないだろうか。
(そういえば,安倍首相も「年金問題は労働問題」と口にするのを聞いたことがあるように思うが。)

システム全体の管理者の責任は問わず,現場にすべて押しつけて,しかも軍隊でもあるまいし連帯責任で全員解雇など余計な混乱を招いて年金受給者にしわ寄せが行くようなことを声を荒げて言い張るなど,とても大臣まで務めた人物として適切な言動とは思えない。
また,「全員解雇」などと威勢のいいことを言っているが,どうせ一部のキャリア官僚は出向扱いになって官僚としての経歴にはほとんどキズは付かないようにするのだろう。
本当に痛い目を見るのはシステムの歯車として働いてきた人達である。

もし,安倍首相も同様の考え方をしているとしたら,極めて無責任に,人気取りのパフォーマンスに走っているのではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2007年7月14日 (土)

[番外]選挙のための「消えた年金」認定

バタバタと,15件の「消えた年金記録」が第三者委員会によって納付されたものと認定されました。
まぁ,わかりやすい選挙対策ですね。
被害者の象徴的に扱われてきた中村正見さんご夫婦の分も認められました
ご夫人の美津子さんが,「選挙のおかげ」と涙ながらに仰っていましたが,当事者の正直な感想でしょう。

「第三者」と言いながら,政府の意向に沿った動きをする,最近多い「有識者会議」などと同じですね。

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安倍首相は誰を惹きつけようと語っているのか?

安倍首相が盛んにテレビ出演している。

多くを見たわけではないが,非常に多弁である。自分などはうるさく感じるほど多弁である。
良く言えば堂々とした,悪く言うなら人を見下すような態度で話すことが多い。
首相就任の前や当初はもっと謙虚な態度だったと思う。時に頼りなく感じるほどだったように記憶している。

ある頃から,安倍首相は人前で話す態度が随分と変わってきた。
電通かどうかは知らないが,専門の指導者にコーチを受けたことは明らかであろう。
そして,安倍首相が心からわき出る言葉を真摯に語るのではなく,テクニックを駆使して計算高く話しているのは明らかに見て取れる。

気になるのは,どのようなタイプの相手を惹きつけることを想定したテクニックであるかである。
テクニックで万人を惹きつけるのは無理であるから,対象を絞っているはずである。

自分は安倍首相がテレビで話すのを見ていると,「独裁者タイプ」を演じているように感じる。
自身の話す内容に理屈抜きで確信を持ち,否定してくる相手には,小馬鹿にするか居丈高に反論する。その場を自分のペースでコントロールしようとする。
頻りに「私の内閣」と言うが,あれだけ繰り返すのは,つい口に出るのではなく,強いリーダーシップを持つように見せるために意図的に選んだ言葉であろう。自分は嫌悪感を持つが。

そのようなタイプが惹きつけるのは,自身の人生に不安を持ち,また,自身の思想が弱く周囲に流されやすい人達ではないだろうか。

そうだとすれば,安倍首相は,国民の多くは自身の考えを持たない,民度が低いと考えていることになるだろう。
ひとことで言えば「バカにされている」ということだろう。

国民は,テクニックに惑わされることなく,安倍首相が語る言葉の裸の姿をしっかりと捉えるように努めるべきではないかと思うのだが,どうだろうか。

[記事作成時または作成後にTBさせて頂いたブログ]
お玉おばさんでもわかる政治のお話 おかしいぞ、首相の理屈

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2007年7月11日 (水)

改正政治資金規正法は「みんなで決めたルール」か?

産経新聞によると,安倍首相が

赤城徳彦農水相の事務所費問題には「赤城氏は詳細に説明をしており、問題はない。政治資金はみんなで決めたルールを守っていくことが大切だ」と述べ、十分に説明責任を果たしたとの考えを重ねて強調した。

とのことである。

「ザル法」との指摘を無視して数の力で強行採決した改正政治資金規正法を早くも「みんなで決めた」と言い切るとは,多くの国民はどうせニュースなど見ておらず,成立の経緯など知らないだろうという,国民を馬鹿にした態度ではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2007年7月 8日 (日)

久間発言は昭和天皇のご発言と同じ意味なのか?

防衛相を辞任した久間章生氏の,原爆投下に関する「しょうがない」発言を,昭和天皇の発言を引き合いにして「問題はない」とする論調がある。

久間氏の発言と昭和天皇の発言は,果たして同一視できるものなのであろうか。

昭和天皇は,1975年に訪米し,帰国後の記者会見に応じた。
その際に,

戦争終結に当って、原子爆弾投下の事実を、陛下はどうお受け止めになりましたのでしょうか、おうかがいいたしたいと思います。

という質問を受け,昭和天皇は,

原子爆弾が投下されたことに対しては遺憾には思ってますが、こういう戦争中であることですから、どうも、広島市民に対しては気の毒であるが、やむを得ないことと私は思ってます。

とお答えになった。(日本記者クラブの「特記すべき記者会見」より)

これが果たして昭和天皇の立場においてベストの回答であったかどうかはわからない。もっと曖昧な答えをすることもできたとは言える。

しかし,昭和天皇は,米国との戦争の当事者である。そして,自身の生命を懸けて,また,敗戦後の日本の運命を懸けて降伏の決断をされ,様々な背景や経緯はあったにしろ日本の再興を支援した米国を訪ねて,感謝の意を表明して来た直後の記者会見の場である。
しかも,完全に不意打ちである質問に,瞬時に回答することを求められたのである。

また,終戦間際,昭和天皇は決定的な混乱が起きないように降伏の意を表す機を窺っていたのではないかと思われる。原爆投下は,「降伏やむなし」とするきっかけのひとつとなったのは確かであろう。

そのような,他人には到底想像し得ないような複雑な立場で,どう答えればよいというのか。まさか米国を責めるわけにもいくまい。苦渋の選択として「やむを得ない」という言葉を選ばれたのではないだろうか。
増して,結果的に良かったというような意味は込められてはいないであろう。

昭和天皇という,この上なく複雑な立場で,不意の質問に苦しんで苦しんで絞り出した一言と,現代の防衛大臣として,北海道も占領されず戦争もあれ以上長引かず,「そういう意味では良かった」と言っているようにしか聞こえない発言とは,まったく意味が違うのではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2007年7月 4日 (水)

久間防衛相の辞任は選挙のために「しょうがない」だけのことなのか?

久間防衛相が,「原爆投下はしょうがない」発言の責任を取る形で辞任した。

久間氏は会見で,「公明党も含めて与党が困っている」,「選挙前に不用意な発言だった」などと述べていた。
それならば,選挙前でなければ辞任はしなかったということだろうか。

また,「しょうがないは方言で口癖でもありポッと出た」などとも述べていたが,「しょうがない」の一言が問題だと思っているのだろうか。
「日本が降参するだろう,ソ連の参戦を止められるというアメリカの判断だった」,「幸いに北海道は占領されずに済んだ」,「あれで戦争が終わったんだという頭の整理をしている」などという発言をしているのだから,これらをトータルで見て,「原爆投下容認」と取れるのである。「しょうがない」の一言は象徴的に扱われているに過ぎない。
「原爆投下は重大な戦争犯罪である」,「使用する必要はなかった」などと述べた後に,「今さら言ってもしょうがない面はあるが」などと言ったのであれば,久間氏の弁明も理解できるが,状況は全く異なる。

久間氏は選挙前の言葉狩りの被害者などではなく,確かに防衛相としては不適格な人物ではないかと思うのだが,どうだろうか。

ついでながら,小池百合子氏が後任となったが,我が国の防衛の責任者となるだけの見識があるとは思えず,これも選挙だけを意識した不適切な人事ではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2007年7月 3日 (火)

安倍首相は国の指導者としての責任を理解しているのか?

読売新聞の7月2日付け紙面の特集記事によると,

「首相になったのだからやりたいことをやる。やるだけのことをやって,それでも参院選で駄目だったら責任をとればいい」
首相は折に触れ,こうした思いを政府・与党幹部に伝えている。

とのことである。
もしこれが真実であれば,安倍首相は一国の指導者としての責任を理解しているのか疑問である。

小さな組織ならまだしも,1億3千万の国民を抱えた大国である。一度決まって動き出したことを簡単には止められないし,増して元に戻すことはできない。

「責任をとる」と言っても,辞任するだけのことであろう。国に与えた損害を補償できるはずはないし,する気もないだろう。世が世なら切腹くらいはできるだろうが,それに匹敵する覚悟もないであろう。

こんなにも無責任な考えで,参院選日程を変更させてまで国会を延長して多くの法案を強行採決したのは,民主主義国家の指導者としての責任よりも個人的な野望を優先しただけであり,また,与党としての保身のためにそれを許した自民党にも問題があるのではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2007年7月 1日 (日)

久間防衛相は心から反省しているのか?

久間防衛相が「原爆投下はしょうがない」発言に関して謝罪する記者会見を行ったとのことである。

いくつかのテレビ局のWebサイトで会見の動画を見たが,薄ら笑いを浮かべて話しており,誠意はあまり感じられない。
しかも,NHKの動画を見ると,「県民の皆様や国民の皆様に,ある意味ではご迷惑をかけている」という発言を,「ある意味では」のところを語気を強めて話している。
本心から自らの言動を不適切とは思っていないのではないだろうか。

また,それらの動画はかなり短いものであったが,時事通信社のサイトにやや詳しい会見内容があり,その中で,「米国は米国としてそういう選択(原爆投下)を、戦争を終わらせるためにしたんだなという感じで言った。」という発言が紹介されていた。
この発言は,「しょうがない」と本質的に同じ意味ではないだろうか。
(しかも,原爆投下は「戦争を終わらせるため」ではなく単なる「実験」であったとする説はかなり有力である。)

「野党に発言を利用されて脇が甘かった」などとも発言している。

どう見ても,本心から反省する気は全くなく,ただ選挙のためだけのパフォーマンス,それもいかにも「嫌々」であるのが明らかではないかと思うのだが,どうだろうか。

[記事作成時または作成後にTBさせて頂いたブログ]
みやっちBlog 久間防衛相の原爆投下容認発言に与野党が非難
お玉おばさんでもわかる政治のお話 原爆が落とされたのは「しょうがなかった」ことなの?

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久間防衛相を庇う安倍首相は同罪ではないか?

久間防衛相が,広島,長崎への原爆投下について,戦争終結,ソ連による北海道占領を防ぐために「しょうがない」ことであったと発言した。
唯一の被爆国として,核兵器廃絶の先頭に立つべき国の大臣,しかも防衛相の発言として不適切であることは誰の目にも明らかである。
発言時の状況はわからないが,どんな状況であったとしても,また,個人的な考え方がどんなものであったとしても,建て前を崩してはいけないのは,大臣でなくともまともな大人なら当然わかるはずである。

これに対して安倍総理は,詳細は知らされていない段階であるが,「米国の考え方を紹介したもの」などとして問題はないものとの考えを表明した。
しかし,久間防衛相は,「アメリカをうらむつもりはない」とも発言しているのだから,本人の考えに基づいた発言であることは明らかである。

発言内容の重大さを認識できるならば,「発言の詳細はわからないが,真意が伝わっていないのだろう」程度が,庇うにしても精一杯の反応だろう。

平静を装い,その場の思いつきとしか思えない理屈で久間防衛相を庇うことしかしない安倍首相は,発言を聞いた国民,特に被爆者やその関係者に全く思いが至っておらず,保身と選挙のことしか考えていないことが明らかであり,久間防衛相と同罪で首相として全く不適格ではないかと思うのだが,どうだろうか。

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