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2007年8月18日 (土)

「ゆとり教育は悪」なのか?(その3)

以前にこのブログで,
「ゆとり教育は悪」なのか?
「ゆとり教育は悪」なのか?(その2)
という2つの記事を書いた。

読売新聞によると,

今年度中に改定が予定される小中高校の学習指導要領について、中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)は16日、基本方針を「ゆとり教育」から「確かな学力の向上」に転換した上で、自分の考えを文章や言葉で表現する「言語力」を全教科で育成していく方針を固めた。

とのことである。

「自分の考えを文章や言葉で表現する」力の育成は,まさに「ゆとり教育」の狙いのひとつであったのではないだろうか。
「詰め込み教育」によって,問題の正解を見つける力だけが優先され,自由に的確に自分を表現する力が養われないことが,「ゆとり教育」へ向かわせた反省点ではなかっただろうか。

自分は今でも,「ゆとり教育」の理念は正しいと思っている。ただ,実践する人達にその理念が正しく伝えられなかったのが反省点だと考える。

読売新聞も,紙媒体では冒頭の記事を一面トップに載せる一方,別の面で,

「ゆとり教育」について,文科省には「授業時間の短縮ばかりが強調され,『自分で考え,表現する力を身につけさせる』という肝心な理念が学校現場に伝わらなかった」という苦い反省がある。国際学習到達度調査で思考力や表現力の低下が顕著となる中,省内には「知識の詰め込み教育に戻してはいけない」という声が強い。今回打ち出された「言語力」は,表現力や思考力の重要性を改めて学校現場に浸透させるのが狙いだ。

と解説している。

すなわち,今回の基本方針変更は,あくまで「脱ゆとり教育」ではなく,「ゆとり教育を真に実現する」ためのものと捉えるべきであろう。

しかし,冒頭に挙げたような文面では,「脱ゆとり教育」と取られかねず,「詰め込み教育」への逆戻りを招きかねないと思う。
また,権力者の一部,もしかしたら大部分は,国民ひとりひとりが「考える力」を身につけることは好ましくないと考え,意図的にその妨害を謀ろうとするかも知れない。現在の「ゆとり教育」の失敗も,もしかしたらそのせいかも知れないと思うのは穿った見方に過ぎるだろうか。

今後,行政や教育に携わる人達,さらには子供を持つ持たないにかかわらず一般国民もすべて,文科省のねらいを的確に理解し,その実現のために努力して,これまでの「ゆとり教育」の失敗の轍を踏まないようにする必要があるのではないかと思うのだが,どうだろうか。

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