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2007年9月 6日 (木)

米国に向かうミサイルを偶然捉えて撃墜できるのか?

安倍首相が,集団的自衛権の行使を許容するべき理由として,「米国に向かうかも知れないミサイルを自衛隊が捕捉したときに見過ごしてもよいのか」という例をよく挙げる。

4隻しかないイージス艦と,首都圏防衛のみを目的とする地上配備ミサイルだけのMDシステムで,日本の防衛のみを目的とした活動中に偶然に捉えた「米国に向かうかも知れないミサイル」を撃墜できる可能性がどれほどあるのだろうか。
そのようなことが実現する可能性があるのは,ミサイル発射の兆候を米軍が捉えて,予めイージス艦がミサイルのコースを予測して準備していた場合くらいではないだろうか。

つまり,自衛隊が米国に向かうミサイルを撃墜するのは,集団的自衛権の行使ではなく,完全に米軍と共同行動を取る場合ではないだろうか。

北朝鮮のテポドン発射を機に導入が推進されたMDシステムだが,北朝鮮が日本にミサイルを撃ち込む可能性が本当にあるのだろうか。
それよりも,米国の,将来的に北朝鮮に対して武力行使する場合を想定した,米国本土に届くようなミサイルに対する対策を少しでも強化しておきたいという思惑が,MDシステム導入の理由ではないだろうか。
そうだとしたら,MDシステムを集団的自衛権の名の下に米国へのミサイル撃墜に使えるようにすることは,単に米国の軍事費を1兆円肩代わりすることになってしまう。

集団的自衛権の行使を容認することは,「仲間が危険なときに助ける」というような美しい精神論の実践や,全世界に対する国際貢献などではなく,日本の税金をつぎ込んで自衛隊を米軍の手先とし,日本国民を危険に晒すだけではないかと思うのだが,どうだろうか。

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