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2007年11月29日 (木)

防衛利権問題は結局このままウヤムヤにされてしまうのか?

今日になって共産党が「証人喚問を多数決で決めたのは間違いだった」と,額賀氏の証人喚問に消極的な姿勢を示し始めた。
民主党にも慎重論があるようである。
守屋氏の逮捕で勝算がなくなったのであろうか。それとも,防衛利権というパンドラの箱の中を垣間見て,開けるのがためらわれたのであろうか。

いずれにせよ,一部の役人だけに責任が押しつけられて,防衛利権の全体像はこのまま,また闇の中に隠されてしまうのであろうか。

この箱を開けた後に,どのような混乱があるのかわからない。真に国益のためを考えても,やはり開けるべきではないとの判断もあるのかも知れない。

しかし,一国民としては,やはり真相を知りたいという気持ちを抑えきれない。

防衛利権問題にはいろいろな側面があるのかも知れないが,その一面が,国民の税金が米国や国内の軍需産業に大量に流れてその一部が官僚や政治家に還元されているというものであることは間違いないだろう。
他の側面のために,その一面には目をつむる方が当面は国のためになるのかも知れないが,例えそうだとしても,わが国が成熟した国家へと脱皮するための,これこそが「改革のための痛み」の一つではないかと思うのだが,どうだろうか。

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守屋氏逮捕-それほどまでに防衛利権の闇は深いのか?

27日に参院財政金融委員会で,額賀氏と守屋氏の証人喚問を民主党を中心とした野党だけで議決した途端,東京地検特捜部が守屋氏を逮捕した。

額賀氏と守屋氏,どちらかがウソをついているのは明らかだが,直接対決したら,ウソをついている方に勝ち目はないだろう。

ここまであからさまな手を使わなければならないほど,防衛利権に絡んでは隠し通さなければならないことがあるのだろう。

こうなると守屋氏が哀れにも見えてしまう。

いずれにしても,何が出てくるのかやや恐ろしい気もするが,野党は覚悟を決めて徹底的に追及するべきではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2007年11月17日 (土)

隊員や国民が命を預ける自衛隊の装備品の調達は公正に行われているのか?

守屋武昌前防衛事務次官による,接待の宴に久間元防衛相,額賀元防衛長官が同席したとの発言が話題となっている。
名前を挙げられた二人は,開き直るのではなく否定しており,明らかにどちらかがウソをついていることになる。
現職閣僚が記者会見で,または元事務次官が証人喚問でウソをつくからには,何に換えても隠し通したいことがあるということであり,この問題は奥が深そうである。

いずれにしても,ウィキペディアにも書かれているように,また,前の記事で参考資料として挙げた自衛隊の随意契約実績例を見てもわかるように,総合商社や米国の軍需企業と提携している企業にとって防衛省・自衛隊は重要な「金ヅル」である。
国内の自衛隊装備品などを製造する企業と異なり,これらの企業は「出来合い」のものの売り込みで競い合うわけである。
そこでいろいろと裏の利権争いが生ずるのであろうが,もし,接待や天下りの受け入れなどの状況が契約の取れ具合に影響しているならば,これは大きな問題であろう。
公共工事の施工業者を選ぶような場合も公正な選択が必要であるが,それにも増して,自衛隊員が直接命を預けるものが多い装備品の選択においては,公正かつ入念な検討に基づくことが必要であろう。
我々一般国民も,それらの装備品に命を守られるわけであるからなおさらである。

山本五十六は「百年兵を養うは、ただ平和を護らんがためである」と言ったとのことであり,「百年銃を磨く」も同じく平和を守るためであろうが,だからといって性能の劣る銃であって良いわけではない。
百年磨いて,百年目に撃つ必要に迫られたとき,標的に当たらなかったり,ましてや暴発などしようものなら百年が無意味になってしまう。

自衛隊の装備品は,プロフェッショナルの目による,余計な要素を排除した徹底的に厳格な選択により調達されるべきであり,それが実現されているか否かは徹底的に追及されるべきではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2007年11月15日 (木)

[番外]防衛利権の闇は深そうです。

守屋武昌前防衛事務次官の参議院での証人喚問が話題になっています。

そんな折,たまたま見つけた情報で,防衛利権の闇は深そうだなあと思ったものがあったので紹介します。

組合絡みで,香川県の善通寺市で市長が水道事業を民営化しようとして,労組や住民が反発しているという話を知りました。(例えばこんな情報があります。)

市長は「宮下裕」という人なのですが,どんな人なのかと少し検索してみたら,こんなものがありました。そこから抜粋すると,

善通寺市長 宮下 裕
 プロフィール
  昭和12年1月香川県善通寺市生まれ。
  昭和43年防衛大学校卒業。
  航空自衛隊、防衛庁航空幕僚監部、西部航空方面隊司令官、
  統合幕僚会議事務局長、航空総司令官を歴任
  平成5年10月に退官後、伊藤忠商事株式会社本社勤務を経て、
  平成6年 5月から善通寺市長に就任(現在2期目)。

「伊藤忠 航空自衛隊」でググるといろいろ出ますが,こんなのもありました。
随意契約をたくさん取っていますが,5億の契約もあります。航空自衛隊は,伊藤忠の上得意ですね。

そんな会社に天下って,ほんの数ヶ月で退職しています。退職金はいくらだったのでしょうか。
上得意の空自に顔の利く元総隊司令官にならいくら払っても損はないでしょうね。

ちなみに善通寺市は,人口わずか3.5万人で,そのうち約4000人が自衛隊員だそうです。元航空総隊司令官が選挙で負けるわけはないでしょう。
市の労組と対立しているようですが,部下に「死ね」と命令できる地位にあった人にとって,労組の言い分なんて聞いていられないものなんでしょうね。

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2007年11月12日 (月)

ゲーツ米国防長官は米国は日本に経済支援だけを期待していることを明らかにしたのではないか?

米国のRobert Gates国防長官が来日して,首相と会談するなどした。

毎日新聞によると,石破茂防衛相との会談で,普天間飛行場の移設問題や自衛隊海外派遣の恒久法制定に関して,
「(日本は)世界で最も金持ちなメジャー国として、それに見合う役割を果たしてほしい」と指摘した。
とのことである。

また,読売新聞によると,在日米軍駐留経費の日本側負担,いわゆる「思いやり予算」の据え置きを求めて,
「日本が同盟の継続に熱心かどうかを示す象徴的な意味がある」
と述べたとのことである。

「米軍によって日本の安全が守られている」とする論調は多いが,これらの国防長官の発言を見ていると,「我々が出ていってもいいのか?」と脅すような意志は感じられない。
要するに「我々と良好な関係を保ちたければカネを出せ」と言っているだけのようである。

日米安保は,わが国の安全保障上でプラスの部分は確かにあるだろうが,米国にとっての軍事的,経済的なプラスは極めて大きく,一方的に守ってもらっているような卑下した考え方はやめて,わが国が米軍へ様々な支援をしている実態を外交カードとして十分に活用していくべきではないかと思うのだが,どうだろうか。

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渡邉恒男氏はまだ大連立に未練があるのか?

11/11の読売新聞で,約半面を割いてドイツのメルケル政権の現状を解説している。
同政権は,保革2大政党による大連立政権であり,任期4年のうち今年が2年目で折り返し点だということである。
「折り返し点」というのは,わざわざ大きな紙面を割いて取り上げるにはいかにも弱い理由である。
記事をよく読むと,やや高評価ではあるが比較的中立な内容である。しかし大見出しは「大連立で安定推進」である。

コラム記事「方位針」の中でも,
一度、小沢氏が表に出した政権入りへの意欲。形を変えて再浮上する可能性は否定できない。
と記されている。

読売新聞は,世論を何とか大連立支持に傾かせ,一度傾いた姿勢を見せた小沢氏を追い詰め,大連立へ持って行こうとしているのだろうか。

渡邉恒男氏は,失敗に終わった謀略にこれ以上こだわっても見苦しいだけだと悟るべきではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2007年11月 8日 (木)

[番外]小沢一郎氏は渡邉恒男氏を踏み台にしたのでしょうか。

小沢一郎氏の辞任&撤回劇について,いろいろな話が飛び交っています。

いずれにしても,ナベツネこと渡邉恒男氏が大連立の話を持ちかけたことは間違いないようです。

読売新聞は今日の社説でも,

今回の問題で、民主党は大きくイメージダウンした。党内には、代表の党批判などへの反発もくすぶり、小沢代表の求心力の低下は避けられそうにない。
民主党は、「雨降って地固まる」どころか、さらに難題を背負い込んでしまったと映る。

と,今回の問題を民主党のマイナスポイントにしようと躍起です。

小沢氏は,渡邉氏に振り回されたのか,利用したのか,真相は定かではありませんが,結果的には渡邉氏の謀略をふいにしてしまいました。

これだけでも痛快ではありませんか。

しかも民主党は結束を固くして対決姿勢を強めています。いろいろ期待が高まります。

ただ,ここまで来ると小沢氏が暗殺などされないか,真面目に少し心配です。

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[番外]自民vs.民主,面白くなってきました

小沢一郎氏,連立はさらっと流しましたね。
まだ可能性があると見る向きもあるようですが,それはないでしょう。

安倍氏から福田氏へと首相が代わり,民主党が頼りなく見えるようになって一気に形勢が悪くなってきたところでの,起死回生の試みだったのではないでしょうか。
これで,参院選圧勝でやや浮かれ気味であった民主党にぐっと緊張感が高まって,本気で政権奪取へ取り組む体制ができてきたのではないでしょうか。

小沢氏に似つかわしくない涙は,それほど大きな一世一代の賭けに勝って感極まったものかと思います。

小沢氏は,衆院選に「政治生命の全てを懸けて」取り組むと意思表明しました。
あとは政治家人生最大の勝負へと邁進し,勝てた暁には一線を退いて裏方へまわるつもりでしょうか。

私は小沢氏や民主党を支持するわけではありませんし,二大政党制が良いのかもわかりません。
しかし,とにかく自民の一党独裁体制を崩して,緊張感があり,真に「代議」を行う政治になってほしいと願っています。また,国民もそれに相応しい,意識の高い市民になるべきだと思っています。
小沢氏は,その突破口を開く大きな可能性を持った人物であると期待していますし,今が次にいつ来るかわからない大きなチャンスだと思います。

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2007年11月 6日 (火)

[番外]すべて小沢氏の企み?

小沢氏が民主党留任の意向とのことです。

さて,大連立に向かうのでしょうか。
小沢氏は「連立にこだわるわけではない」と語ったとも伝えられています。

反対に遭うであろう連立案を持ち帰り,反対されて辞意を示し,民主党が全党を挙げて頭を下げて代表に残り,これでさらっと連立を流してしまえば,まさに「雨降って地固まる」ですが,果たしてそれを狙っての企みなのでしょうか。
これほど不可解な行動を取っても,他に代表に相応しい人はいないと党に言わせたのですから,もう小沢氏に逆らえる人は民主党にはいないでしょう。

マスコミは,小沢氏が「民主党に政権担当の力量はない」と言ったことや,突然辞意を表明して撤回することによる民主党の混乱はマイナス要因と伝えていますが,国民の浮動票層の多くは,このようなニュースは見ていないでしょう。
結果的に民主党が一枚岩になれば,これは大きなプラスではないかと思います。

連立に動くのかどうか,見ものですが,これで連立の話など無かったかのように与党を厳しく攻め続ければ,なかなか大したものだと思います。
または,連立で閣僚ポストまで手に入れて,なおかつ自民と一線を画す姿勢を一般国民にわかる形で示し続ければ,さらにすごいと思います。

さあ,どうなるでしょうか。

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[番外]小沢氏にはあくまでも政権交代のために働いて頂きたい。

テレビではどのチャンネルでも小沢一郎氏の辞任劇を取り沙汰しています。
私も,小沢氏の意図はよくわかりません。
ただ,「小沢氏が民主を割って出て自民と手を組むのでは」との説もありますがそれはあり得ないと思います。
私は「ド素人」であり,政治に関して浅学ですが,直感として小沢氏の政権交代への意気込みは本物だと感じています。
安倍氏の突然の辞任と福田首相の誕生で,自民党が落ち着き始めたのが誤算で,懸命に対応策を講じているのではないかと思います。
まだ一度も政権を担ったことがないという意味では,小沢氏の言うとおり民主党は確かに力量不足であり,それにも関わらず変に勢いづくと,かえって世論が離れてしまうことを懸念しているのかも知れません。

いずれにしても,小沢氏は,生来の「裏方」,「汚れ役」なのではないかと思います。
代表を退いても,民主党の「裏方」として,政権交代を目指す努力は全力で続けてくれるものと期待したいと思います。

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2007年11月 4日 (日)

小沢氏は辞任のタイミングを計っていたのか?

小沢一郎氏が,民主党代表を辞任したいと表明した。
誰もがその意図を計りかねているようである。自分もよくはわからないが,小沢氏の辞任表明を聞いていてぼんやりと以下のように感じた。

福田首相から,連立を持ちかけられたという。小沢氏本人は否定しているが,一部には,実は小沢氏から持ちかけたとの話も出ている。
小沢氏は連立を是とする前提で党に持ち帰り,役員に完全に否定され,それが元で辞任するとのことである。

自分は,ここで前にも書いたが,連立には反対であった。
しかし,辞任表明会見での小沢氏の話を聞いていて,何となく連立を選択しようとした小沢氏の気持ちもわかる気がしてきた。

マスコミなどでは,近々衆院選を行うと民主党が有利との見方が多い。参院選での圧勝を受けての判断であろう。しかし,残念ながら世論はそこまで賢明ではないように思う。参院選での勝因には,やはり年金・社保庁問題や,大臣の数々の失態の占める割合が大きいだろう。
世論には,民主党に対する政権担当能力不足への懸念が大きいだろう。
このまま,民主党を利するようなわかりやすいスキャンダラスなことがないままに衆院選を迎えれば,老練な福田首相に率いられて無難に過ごす自民党にまた票が戻ってしまう可能性は大きい。
ここで民主党に勝たせれば政権交代,という場面で民主党を勝たせるほど,世論は思い切った動きはできないのではないだろうか。

連立を組んで,閣僚ポストをいくつか手に入れることで政権担当能力を示し,それから単独政権を取るべく衆院選に臨むことで,「民主党にやらせてみようか」という票を集められると小沢氏が読んだのであれば,それはひとつの選択肢としてあり得るのではないかと,今は思う。
「大連立は大政翼賛的」と考えるのも,世論では少数ではないだろうか。一般国民には,わかりやすい形で政権担当能力を示す方が効果が大きいだろう。

しかし,それだけであれば,それを役員に拒否されたからと言って辞任することはないであろう。

自分は,政権交代を掲げて小沢氏が民主党代表になったとき,そうは言いながら政権交代を達成したとしても小沢自身は首相になるつもりはないだろうと思っていた。道筋をつければ自身は身を引き,管氏あたりに首相をさせるつもりだろうと思っていた。

参院選に勝利し,政権交代の実現は大きく近づいてきたと言える。連立が政権交代への近道と判断はしたものの,他の幹部に否定されて実現不能となった以上,このまま一度連立になびいた小沢氏が代表を務めるよりは,あくまで単独で政権を奪取する姿勢を貫くことを国民に示すために交替した方が得策であり,予定より少し早いが今が身の引き時と判断したのではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2007年11月 2日 (金)

「ゆとり教育は悪」なのか?(その5)

毎日新聞によると,

中央教育審議会教育課程部会が30日大筋で了承した次期学習指導要領の「中間まとめ」は、ゆとり教育の象徴的な存在である「総合的な学習の時間」(総合学習)の大幅削減を小中学校ともに認めた。

とのことである。

ここでは,これまでに以下の4つの記事を書いた。
「ゆとり教育は悪」なのか?
「ゆとり教育は悪」なのか?(その2)
「ゆとり教育は悪」なのか?(その3)
「ゆとり教育は悪」なのか?(その4)

「ゆとり教育」が,目指す効果を得られないのは,実践する立場の教師の指導や育成が不十分であるからだと思う。

先日,何かのテレビ番組で,算数に関して応用力を付けさせる教え方の講習を受けた教師が,自分の授業で実践する様子を流していたが,その教師は,素人の自分から見ても極めて不適切な教え方をしていた。40代後半くらいのベテランらしい教師である。

自分は,各科目の授業で基礎知識を教え,「総合学習」の時間に理解を深めたり応用練習をするのは適切な教育だと考える。
自分のような素人でも,「円周率はおよそ3」をテーマに総合学習をやれと言われれば,2時間や3時間は授業を行う題材は準備できると思う。理科や地理,さらには実生活と組み合わせて様々な応用事例が考えられるし,円周率がおよそ3であることを体感するような事も考えられる。

しかし,さまざまなテーマに関してそのような授業を実践するには,教師に非常に高い創造力が要求されるだろう。
そのような創造力を持つ教師の育成や,そもそも「総合学習」の指導には創造力が必要であることをまず教師に理解させることなどが,「ゆとり教育」の前提条件となるだろう。

文科省も教師を適切に指導するシステムを作ることが必要だと思うが,教師自身や親たちも,教育に真摯に取り組む心がけが必要であろう。

そのような環境を作り出せていない以上,一旦後退するのはやむを得ないと考えるが,単に昔に戻ってしまうのではなく,あくまで「ゆとり教育」の本来の理念を貫くための,教師の育成などをしっかりと続けていくべきであり,また,そのための教育現場の環境作りを行うべきではないかと思うのだが,どうだろうか。

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