« 福田・小沢密室会談,小沢氏はどこへ向かおうとしているのか? | トップページ | 小沢氏は辞任のタイミングを計っていたのか? »

2007年11月 2日 (金)

「ゆとり教育は悪」なのか?(その5)

毎日新聞によると,

中央教育審議会教育課程部会が30日大筋で了承した次期学習指導要領の「中間まとめ」は、ゆとり教育の象徴的な存在である「総合的な学習の時間」(総合学習)の大幅削減を小中学校ともに認めた。

とのことである。

ここでは,これまでに以下の4つの記事を書いた。
「ゆとり教育は悪」なのか?
「ゆとり教育は悪」なのか?(その2)
「ゆとり教育は悪」なのか?(その3)
「ゆとり教育は悪」なのか?(その4)

「ゆとり教育」が,目指す効果を得られないのは,実践する立場の教師の指導や育成が不十分であるからだと思う。

先日,何かのテレビ番組で,算数に関して応用力を付けさせる教え方の講習を受けた教師が,自分の授業で実践する様子を流していたが,その教師は,素人の自分から見ても極めて不適切な教え方をしていた。40代後半くらいのベテランらしい教師である。

自分は,各科目の授業で基礎知識を教え,「総合学習」の時間に理解を深めたり応用練習をするのは適切な教育だと考える。
自分のような素人でも,「円周率はおよそ3」をテーマに総合学習をやれと言われれば,2時間や3時間は授業を行う題材は準備できると思う。理科や地理,さらには実生活と組み合わせて様々な応用事例が考えられるし,円周率がおよそ3であることを体感するような事も考えられる。

しかし,さまざまなテーマに関してそのような授業を実践するには,教師に非常に高い創造力が要求されるだろう。
そのような創造力を持つ教師の育成や,そもそも「総合学習」の指導には創造力が必要であることをまず教師に理解させることなどが,「ゆとり教育」の前提条件となるだろう。

文科省も教師を適切に指導するシステムを作ることが必要だと思うが,教師自身や親たちも,教育に真摯に取り組む心がけが必要であろう。

そのような環境を作り出せていない以上,一旦後退するのはやむを得ないと考えるが,単に昔に戻ってしまうのではなく,あくまで「ゆとり教育」の本来の理念を貫くための,教師の育成などをしっかりと続けていくべきであり,また,そのための教育現場の環境作りを行うべきではないかと思うのだが,どうだろうか。

|

« 福田・小沢密室会談,小沢氏はどこへ向かおうとしているのか? | トップページ | 小沢氏は辞任のタイミングを計っていたのか? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/147281/16947523

この記事へのトラックバック一覧です: 「ゆとり教育は悪」なのか?(その5):

« 福田・小沢密室会談,小沢氏はどこへ向かおうとしているのか? | トップページ | 小沢氏は辞任のタイミングを計っていたのか? »