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2007年11月17日 (土)

隊員や国民が命を預ける自衛隊の装備品の調達は公正に行われているのか?

守屋武昌前防衛事務次官による,接待の宴に久間元防衛相,額賀元防衛長官が同席したとの発言が話題となっている。
名前を挙げられた二人は,開き直るのではなく否定しており,明らかにどちらかがウソをついていることになる。
現職閣僚が記者会見で,または元事務次官が証人喚問でウソをつくからには,何に換えても隠し通したいことがあるということであり,この問題は奥が深そうである。

いずれにしても,ウィキペディアにも書かれているように,また,前の記事で参考資料として挙げた自衛隊の随意契約実績例を見てもわかるように,総合商社や米国の軍需企業と提携している企業にとって防衛省・自衛隊は重要な「金ヅル」である。
国内の自衛隊装備品などを製造する企業と異なり,これらの企業は「出来合い」のものの売り込みで競い合うわけである。
そこでいろいろと裏の利権争いが生ずるのであろうが,もし,接待や天下りの受け入れなどの状況が契約の取れ具合に影響しているならば,これは大きな問題であろう。
公共工事の施工業者を選ぶような場合も公正な選択が必要であるが,それにも増して,自衛隊員が直接命を預けるものが多い装備品の選択においては,公正かつ入念な検討に基づくことが必要であろう。
我々一般国民も,それらの装備品に命を守られるわけであるからなおさらである。

山本五十六は「百年兵を養うは、ただ平和を護らんがためである」と言ったとのことであり,「百年銃を磨く」も同じく平和を守るためであろうが,だからといって性能の劣る銃であって良いわけではない。
百年磨いて,百年目に撃つ必要に迫られたとき,標的に当たらなかったり,ましてや暴発などしようものなら百年が無意味になってしまう。

自衛隊の装備品は,プロフェッショナルの目による,余計な要素を排除した徹底的に厳格な選択により調達されるべきであり,それが実現されているか否かは徹底的に追及されるべきではないかと思うのだが,どうだろうか。

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コメント

この問題は、財政と貿易との双子の赤字を抱えるアメリカに問題がありそうです。
アメリカの駐在大使館のホームページなどを読みますと、日本との貿易赤字の解消に対して様々な要求がされています。
それが防衛機材であったり、医療機材などで、アメリカの市価の数倍から中には数十倍の価格で取引されています。
たったそれだけの品目で、膨大な貿易不均衡が解消されるわけではありませんが、それによってアメリカはいくぶんか気が済んでいるようです。
もちろん、そうした業種の中間業者は暴利を貪っている実態が明らかにされ問題となっておりましたが、いつの間にか立ち消えとなっています。
防衛機材から、医療機材にまで問題が飛び火したら、アメリカとの関係が懸念されると思います。
だからといって、特定の政官業の癒着がよいとは決してありません。

投稿: あらま | 2007年11月22日 (木) 08時48分

あらま さん,こんばんは。
いろいろな情報を頂きありがとうございます。
なるほど,アメリカの思惑も絡んでいるんですね。
いずれにしても,自衛隊の装備品,中でも兵器類は余計な要素を排除して真に適切なものを配備して欲しいものです。

ところで,

> もちろん、そうした業種の中間業者は暴利を貪っている実態が明らかにされ問題となっておりましたが、いつの間にか立ち消えとなっています。

この情報に興味があるのですが,いつごろどういう業者が絡んでいたかなどの情報を検索してみたいと思いますので,よろしければ,断片的な簡単なもので構いませんので,キーワードを取り出せそうな情報を少し頂けないでしょうか。

投稿: WontBeLong | 2007年11月23日 (金) 02時57分

小生は、この情報を『拒否できない日本』(関岡英之 著 文春新書 376)という著書から知りました。

具体的には、血液製剤の問題があがった頃、あわせて米国からの輸入される機材が異様に高いではないかという指摘が現場から起こりました。

http://senjukaihomepage.web.fc2.com/newpage-m-1.html

http://homepage.mac.com/nanto/iblog/C879481469/E20061220135208/index.html

http://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/blog-entry-204.html

対象は、大手商社になるはずでしたが、話題が血液製剤による薬害エイズのほうに集中して、ミドリ十字だけが悪玉の象徴にされてしまったような記憶があります。

その辺のいきさつを捜そうと思いましたが、うまくヒットしません。もう少し渉猟したいと思います。

投稿: あらま | 2007年11月23日 (金) 22時12分

あらま さん,こんばんは。
多くの情報を頂き,どうも有り難うございます。
ご紹介の著書は面白そうですね。アマゾンで検索すると同時に出てくる,「この商品を買った人はこんな商品も買っています」や「この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています」で挙げられているものも興味をそそられます。そのうち読んでみたいと思います。
ちなみに,医療機器メーカーなどは,医学関係の学会などについてまわって医師を接待していると聞きます。
医療機器も命を預けるものですから,きちんと性能を吟味して選んで欲しいものです。

投稿: WontBeLong | 2007年11月24日 (土) 00時44分

WontBeLong さま、この問題も根が深いようです。
とにかく、高額で輸入するほど対米貿易の不均衡が解消できるということで、当時の厚生省役人が商社に‘天下り’して暴利を得たことが問題になりました。
当時の防衛庁、防衛施設庁、外務省などが一丸となって、甘い汁を吸ったようです。
最近では、グアムに建設する米兵家族住宅が、アメリカの見積もりでは、約二千万円でおさまるところを、日本では約八千万円 なんだそうです。その差益が、どうなつているのか、当時の額賀防衛庁長官、町村外務大臣にたいして、民主党は追求する構えです。

投稿: あらま | 2007年11月24日 (土) 09時34分

あらま さん,こんばんは。
こういった問題は徹底して追及して欲しいですね。
「富の再分配」は國の大切な役割でしょうが,これでは「富の再集積」が行われているようなものですね。

投稿: WontBeLong | 2007年11月25日 (日) 00時39分

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