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2008年5月 7日 (水)

公共のためのカネを取りやすいところはもっと他にあるのではないか?

後期高齢者医療制度や,ガソリン税の暫定税率復活が話題となっている。
「取りやすいところからばかりカネを取っている」とよく言われるが,果たしてそうだろうか。

日本での「億万長者」は147万人とのことである(リンク先は2006年調査結果の記事で,2007年調査ではさらに増加している)。

所得税率は,わずか20年余り前までは,最高70%であったのが現在は40%である。
また,相続税率も,20年余り前までは最高75%であったのが現在は50%である。
さらに,法人税率は,同じく20年余り前までは最高42%であったのが現在は30%である。

そして,格差はどんどん拡大し,一部の企業の業績だけは好調である。

本当に「取りやすいところ」は他にあるのに,「取りにくいが抵抗できないところ」から取っているだけではないだろうか。

わずかな年金から,絶対額は僅かではあるが本人にとっては非常に大きな千円単位のカネをむしり取ったり,僅か20~30円とはいえ,爪に火を灯しながらもクルマがなければ生活できないような人達に負担を強いたりするよりも,もっと「取りやすい」ところはあるのではないだろうか。

自分は億万長者でもないし,40%も所得税を納めているわけでもないので,こんなことを言ってもあまり説得力はないだろうが,相続する親の財産も当てにはしていない(そもそもほとんど無い)し,平均以上の収入はあるので,もう少し所得税を負担しろと言われれば,納得できる累進性がある限り反対するつもりはない。

「取りやすいところから取っている」のではなく,日本人らしい道徳心など忘れて,既得権益を守ることに汲々としている者たちが,敢えて取りにくいところから取っているというのが現状ではないかと思うのだが,どうだろうか。

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コメント

取りやすい層というのは、平均所得以下の層と言う事になりませんか?
なにせ、国外逃亡する財力も、暴力・非暴力問わず反乱起こす行動力もありませんから。

個人的には、消費税を20%ぐらいに上げてもらえれば、ちっとは行動に移す方も増えるかなって考えてしまいます。

投稿: 仮)山田二郎 | 2008年5月10日 (土) 22時03分

仮)山田二郎 さん,こんばんは。
「取りやすい」,「取りにくい」というのは,「見方を変えれば」ということで,言葉あそびみたいなものではありますが。

消費税が20%になっても,今の日本で「行動」を起こす人がどれくらいいるかは疑問な気もします。
「行動」と言っても,せいぜい選挙で野党に投票するくらいでしょうが,それにしてもこれまで投票しなかった人達がどの程度投票するかは,あまり期待できないように思います。

投稿: WontBeLong | 2008年5月11日 (日) 23時21分

「抵抗できないところ」というよりも「献金していないところ」から取っているように思います。

投稿: あらま | 2008年5月12日 (月) 15時57分

あらま さん,こんばんは。
カネの少ないところから搾り取るよりも,少しでも元気に働いてもらった方が国のためだと思いますが,エライ人にはそういう発想はないんでしょうね。
カネを出せないなら早く死ねというんでしょう。
国の永い繁栄を願うなら,そういう考えにはならないでしょうが,自分さえよければいいんでしょうね。

投稿: WontBeLong | 2008年5月13日 (火) 01時10分

そういや、厚生労働省が社会保障費を全額税方式に切り替えた場合の試算を意図的にマスコミは、消費税増の負担ばかりを伝えており、負担減になるであろう部分には言及せずにいるようだが、本来一定水準の生活が維持できる税方式の方が、低所得者層には有利であり、輸出戻し税が適用されない企業であっても、普通の会社としての体を成している規模の企業にとっては、消費税UPは抵抗が少ないんだが、官僚の意図どおりに現行の取り難い所から取る方が良いように思わせる記事を喜ぶ読者が大半を占めるようでは、どうしようもないかもね。

投稿: 仮)山田二郎 | 2008年5月20日 (火) 22時06分

仮)山田二郎 さん,こんばんは。
私は社会保障費は税方式が良いように思うのですが,それを消費税で賄うというのはいかがかと思います。
今の状況は,まず18%などと大きな数字を見せて国民の感覚を麻痺させて,10%くらいに上げることに抵抗を無くさせようとしているような気もします。

投稿: WontBeLong | 2008年5月20日 (火) 23時33分

>>今の状況は,まず18%などと大きな数字を見せて国民の感覚を麻痺させて,10%くらいに上げることに抵抗を無くさせようとしているような気もします

完全に同意です。

社会保障費の財源ですが、消費税以外でと言うと所得税と法人税でしょうけど、法人税は景況で露骨に左右されてしまいますし、所得税だと節税しにくい中間層の負担のみが重くなる可能性が高いでしょうね。その点、消費税だと脱税していない企業なら喜んで賛成に回るでしょうから(現行の事務経費負担分が認められるなら積極的に)、なんとなく有権者に税金が足らなくなる様な状況を匂わせれば結構抵抗が少ないと思われます。(厚生労働省に対する恨みつらみも付加すると、なおさら)

投稿: 仮)山田二郎 | 2008年5月21日 (水) 00時21分

仮)山田二郎 さん,こんばんは。
私は,消費税というものにかなり違和感を持つのですが,欧米の多くの国は高率の消費税を課してますね。
そのような国の消費税は細かい仕組みがどうなっているのか,国民はどう考えているのかなど,興味があるのでいつか調べてみたいと思っています。

投稿: WontBeLong | 2008年5月23日 (金) 00時02分

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