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2008年6月27日 (金)

北朝鮮を『テロ支援国家』と呼ぶのは不適切ではないか?

ブッシュ大統領が北朝鮮を「テロ支援国家」から外すことを決め,話題となっている。
こんなことを認めさせられた日本政府は,情けないこと極まりない。

ただ,それとは別の話として,北朝鮮は果たして「テロ支援国家」なのだろうか。

「テロ支援国家」,英語では"State Sponsors of Terrorism",文字通り,組織的にテロを「支援」する国家である。

しかし,北朝鮮は日本人などの拉致,大韓航空機の爆破などを国の意思により行っている。
テロを「支援」しているのではなく,国家そのものがテロを「実行」している。

この国は「テロ支援国家」どころか,「テロ国家」と呼ぶべきではないかと思うのだが,どうだろうか。

ましてや,「テロ支援国家」の指定すら外して,「通常の国家」として扱うなど,あってはならないのではないだろうか。

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2008年6月26日 (木)

[番外]私が末端公務員に肩入れ(?)する理由・その2

(この内容は,前回の記事に頂いたコメントに対する回答内容の一部ですが,せっかく書いてもコメントだと人目に触れにくいので,新規記事として再度公開します。)

橋下知事は交渉で,決定根拠のデータを示せとの要求などに対して「政策判断だ」を繰り返しています。また,25日の報道ステーションで,「公務員が率先して給料を減らせば,府民,国民は付いてくる」という精神論を述べていました。
要するに,人件費削減案は,客観的なデータ解析に基づくものではなく,橋下知事の個人的な「直感・信念」に基づくものだということです。

交渉の様子大阪府職労のサイトにある動画へのリンクです)を見ていると,橋下知事はやはりコメンテーターから脱してはいないように見受けられます。弱冠38才のリーダーにあのように他人事のように振る舞われたのでは,とても部下は付いていく気になれないと思います。

あと,交渉や報ステを見ると,彼は,知事選や国政選挙に民意が正確に反映されているという幻想を本気で持っているようでしたので,コメンテーターとしても世間知らず過ぎてどうかと思いました。若しくは,「このような政治家を勝たせた府民,国民が愚かなのだからあきらめよ」ということでしょうか。

いずれにしても,一般的な日本の労働者は大人しすぎるでしょう。給料15%カットを提案されれば,夜を徹した交渉くらいは当然しなければ,労組の存在意義がないでしょう。

(ああ,思考パターンがどんどん「組織」の人間っぽくなってゆく。。。)

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2008年6月23日 (月)

[番外]私が末端公務員に肩入れ(?)する理由

私はこのブログでこれまでに何回も,「公務員批判の批判」を書いてきました。
これを「公務員擁護」と取る方もおられますが,私は決して,現在の公務員の状況を良しとしているわけではありません。公務員には批判されるべき点は多いと思いますが,批判する論調の多くが,共感できるものではないのです。

共感できない最大の理由は,労働者全体,ひいてはわが国全体にとって,公務員バッシングが強くなることは損失につながると思うからです。私利私欲のために既得権を守ろうとする,一部の「勝ち組」の思う壺だと思います。

ただし,ここでいう「公務員」とは,高級官僚,高級公務員ではない,労働組合に入れるような末端の公務員を指しています。
(高級官僚に対するバッシングでも行き過ぎと思うことはたまにありますが。タクシーでビールをもらうことくらい,別に問題ではないと思いますし。)

日本を動かしているのは,与党,高級官僚,高級公務員,また,さらに後ろで糸を引いている財界などであり,末端の公務員は単なる労働者です。
確かに,その労働条件は民間の多くと比べて恵まれている面もあり,それに甘えている公務員もある程度存在するのだと思います。

しかし,民間労働者の最低労働条件を規定する労働基準法に照らして,ぎりぎり合致している程度であり,大きく上回るものではないと思います。
つまり,目指すべき労働者の姿に比較的近いものではないでしょうか。
労働権の制約を受けており,民間よりも恵まれない部分もあります。

日本人は勤勉を美徳とします。これは良いことだと思います。しかし,先人が,戦乱の世を乗り越え,近代化を乗り越え,悲惨な敗戦を乗り越え,高度成長期を経て,やっとたどり着いた,一応「先進国」と呼ばれる今のわが国です。
庶民が,自らの生活に汲々としてジャングルに生きる野生動物のように暮らすのではなく,精神的にゆとりを持って文明社会の一員として果たすべき役割を果たすという意識を高く持って暮らすような,そんな国である資格はあるのではないかと思います。
勤勉さは,そのような働き方の中で発揮するべきではないでしょうか。

そのような働き方をするためには,しっかりとした労働条件の整備が前提となるでしょう。
公務員の労働条件は,そうした視点からは,決して必要以上に恵まれたものとは思えません。これを批判することは,より劣悪な民間の労働条件を正当化することになってしまいます。今,労働基準法に厳密に照らして,全く問題のない企業がどれほどあるでしょうか。
ただ,すべてが劣悪なわけではなく,一部には寡占や庶民の足下を見た商法などにより不当とも思われる条件の企業もあるようです。

そのような「勝ち組」企業を含めて,社会では「持てる者,取る者」が力を強める一方,「持たざる者,取られる者」はどんどん弱くなり,格差社会化が進行しています。

公務員も,「削減」を掲げて末端公務員の数を減らし,給料も減らし,高級官僚,高級公務員は末端にしわ寄せしながら自らの地位は手放そうとしていないでしょう。せいぜい,早めに天下りする程度でしょう。
全てが天下り先かどうかしりませんが,各省庁の所管法人は山ほどあります。
例えば,国交省道路局所管法人厚労相健康局所管法人農水省生産局所管法人,のようにわけの分からない団体も多く見られます。大阪府でも,所管公益法人は約900もあります。末端公務員の給料や働きぶりよりも,これらの方がよほど害が大きいのではないでしょうか。

政府や自治体としては,一部の高級官僚・公務員の高給を維持し,上記の法人のような天下り先を温存できれば,末端公務員を安く使い捨てられるのは望むところでしょう。
そして民間の経営者は,公務員の労働条件が低下すれば,自らの従業員の労働条件を切り下げるお墨付きをもらえたようなものです。

始めに書いたように,私も,末端公務員にも批判されるべき点は多々あると思います。
しかし,私や私の友人が,その家族が,そしてその子供達が,またその子供達が幸せに暮らすために今為すべき事として,公務員を責めることの優先順位はかなり低いと思いますし,批判すべき相手として優先順位の高い者達を利することにしかならないと思うのです。

私は技術系の人間ですので,せっかくこんなに科学技術が発展したのだから,社会の隅々の人までもっと心豊かに暮らして欲しいと思うのです。そうでないと働き甲斐がありませんから。

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2008年6月22日 (日)

『死に神』は鳩山法相ではなく世論ではないか?

朝日新聞が,次々と死刑執行を承認する鳩山法相を「死に神」と表現し,話題となっている。

このブログで2008/4/20に,鳩山法相が「「世論の多数が死刑反対になったなら,違う行動をとる」と言っていることを書いた。

鳩山法相は,朝日新聞の件に関連して,「社会正義実現のためにやらざるを得ないという思いでやってきた」と述べている。
彼にとって社会正義とは,死刑賛成論が増えてきている世論にただ従うことなのだろうか。

彼がそれなりに,自身の信念に基づいて死刑執行を承認しているのであれば,「死に神」と呼ぶのも相応しいかも知れない。
しかし,鳩山法相はそのような信念など無く,ただ世論に迎合しているだけなのではないだろうか。

13人の死刑執行に,もし「死に神」の意思が働いているとしたら,それは世論ではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2008年6月20日 (金)

橋下知事は国を守るために訓練を積んでいる自衛隊の人々に思いを至らせたことがこれまでなかったのか?

橋下知事が幹部を自衛隊で研修させたいというのは,結構本気のようである。

何をはしゃいでいるのだろうか。

駐屯地を視察して急に思い立ったようであるが,それまで,自衛隊の人々が厳しい訓練を積んでいることを知らなかったのだろうか。
いや,知らないはずはないから,そのようなことに思いを至らせたことがなかったのだろう。

自衛隊,ほかにも警察,消防,海保,あるいは医師なども,自身を危険に晒しながら訓練や職務を行っており,そのような人々に知事自身を含めて社会が守られていることを,普段,意識していなかったのではないだろうか。

知事には,自衛隊研修などという思いつきよりも,もっと他に考えるべき事がいくらでもあるのではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2008年6月19日 (木)

死刑を執行された人物を死刑囚と呼ぶのは不適切ではないか?

秋葉原事件の見せしめのように,宮崎勤氏の死刑が執行された。

彼の犯した罪は稀に見る非道なものであり,現行法の下では死刑は当然だとは思う。

しかし,報道で彼のことを今でも「死刑囚」と呼んでいることには強い違和感を覚える。
刑が執行された以上,彼は犯罪者ではない。
例えば,極めて重大な罪を犯して懲役刑を受けた人物がいたとして,その人物が刑期を終えた後になお,その人物を「受刑者」とは呼ぶまい。

メディアは,人気歌手が事件を起こせば「容疑者」と呼ばず「メンバー」とよんだり,人気芸人の場合は「司会者」と呼んだりする。
誰であっても,「容疑者」は「容疑者」であるし,刑を終えた人物は犯罪者ではないのは当然ではないだろうか。

感情的な要素を必要以上に交えた報道は,国民を誤った方向に導いてしまう危険があるのではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2008年6月18日 (水)

大阪府の橋下知事は府庁の専制君主のつもりなのか?(その2)

橋下知事が,陸上自衛隊の駐屯地を視察したときに,
「新人ではなく、40歳代くらいの職員を対象に自衛隊での研修を検討したい」,
「府庁の事務職にどっぷり慣れ親しんだ職員に、あいさつ、姿勢から学んでほしい。僕も含めて」
と述べたとのことである。
(最後の「僕を含めて」は言葉を和らげるための付け足しであろう。あり得ないことである。)

自分も,一定期間,日本の若者が自衛隊や警察などで働く制度を作ることに基本的に賛成である。
それは,成人になれば,この国を守り,この国のために働く一員であることをしっかりと自覚するために役立つと思うからである。

あいさつ,姿勢などは,自衛隊や警察のような組織において適切に任務を遂行するために補助的に必要となるものだと考える。基本的に上司の命令が絶対である組織である。極端な場合,部下の生命を危険に晒す,あるいはかなりの確率で生命を落とすような命令もあり得る組織である。
そのような組織で規律を守るためのあいさつや姿勢である。

公務員が,国のために働くことをきちんと意識するために自衛隊で研修するのであれば,悪いことではないと思う。

しかし,橋下知事の「あいさつ,姿勢から学んで」という言葉には,府民,そして府民に選ばれた知事に,見かけだけでも忠誠を示すことを求めているような感じを受ける。

やはりこの人物は,社長の前では社員が直立不動となるのが民間の常識という認識で,府庁職員にもそれを求めているのではないかと思うのだが,どうだろうか。

さらに,あいさつや姿勢が自衛隊員の「基本」だと思っているなら,隊員の方々にも失礼な話である。

[記事作成時または作成後にTBさせて頂いたブログ]
日本がアブナイ! 石原&橋下知事は、暴君ブラザーズ?+羽生が「永世7冠」に王手+関東オークス

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2008年6月16日 (月)

大阪府の橋下知事は府庁の専制君主のつもりなのか?

大阪府の橋下知事が,6月12日に行われた46歳以上の課長補佐級職員を対象とした朝礼で,
「知事を人として尊敬できない」
と意見を述べた職員に対して,
「民間では考えられない物言い。ここは団体交渉の場ではない。上司として、その言い方に注意をする。私のやり方が気に入らないなら、職を変えてくれ」
述べたとのことである。

確かに,日本の企業には封建的な雰囲気のところが多いと思う。
社長に対して,「尊敬できない」と直言できる社員は少ないだろう。
しかし,それに対して激高するとは組織のトップとして心が狭すぎるのではないだろうか。
何かに付け,「民間」を口にする橋下知事だが,日本の平均的な民間企業のイメージと比較しているだけで,企業はどうあるべきかというような考えは持っていないのではないだろうか。

また,橋下知事は4年の任期にしか責任を持たず,知事を辞めた後も安定した高収入がほぼ保証されている。
それに対し,府の職員は知事が変わっても務め続け,職を失うと,ただでさえ公務員は転職が難しいであろうに,この不景気に次の職が見つかる期待は全く持てない境遇である。
「気に入らないならやめろ」とは,相手の足下を見た,全く卑怯な物言いではないだろうか。

確かに問題も多いのであろうが,今の職員なくして知事に何ができるというのであろうか。
仮に現在の職員を全員クビにしたら,今の状態では新たに優秀な職員を集めることは不可能であろう。

そんなに「民間」と比較したいのなら,オーナー社長のつもりで私財を投げ打ってから職員の給料に手を付ければ良いのではないかと思う。
経営に失敗すれば首をくくるくらいの覚悟で臨んで欲しいものである。

府知事は府民に選ばれた指導者であるとともに府庁職員のトップであるのだから,上司風を吹かせるのであれば,専制君主のような上司ではなく,組織の適切な運営にもきちんと配慮すべきではないかと思うのだが,どうだろうか。

[記事作成時または作成後にTBさせて頂いたブログ]
公務員のためいき 橋下知事の人件費削減案

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2008年6月11日 (水)

秋葉原の無差別殺人事件に関してやはり社会背景を考えるべきではないか?

秋葉原で6月8日に起きた無差別殺傷事件の犯人の青年は,やや変わった性格ではあったようである。
しかし,教育に厳しい家庭で中学まで優等生として育ちながら進学校でよい成績を取れないなど,よくある話であるし,あのような,自己愛が強く優越感と劣等感の間を極端に行き来するような性格の人物も,自分の周囲にもいて,事件の特殊性に比べてそれほど特殊な性格とも思えない。
もちろん,本人は責められるべきであるし,特に被害者やその関係者は直接的な憎しみを持つのも当然である。

しかし,我々のような第三者は,やはり再発防止のためにも客観的に事を見なければならないだろう。

高校までは,それなりに普通に成長してきた青年が,中の下くらいの成績とはいえ名門校に通いながら,どういういきさつか知らないが,自動車整備士等を養成する専門学校的要素の強い短大を出て,派遣社員として自動車工場で働いていたのは,10年か15年くらい以前であれば,かなり特殊な進路だったのではないか。

「夢を持て」と言われ続けながら夢を奪われる現在の若者達を見ていると,その中からあのような特異な行動を取る人物が出るのも,ある程度必然であり,再発防止のみならず,この国の若者やその将来の幸福のために,やはり社会構造に目を向けるべきではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2008年6月10日 (火)

[番外]キムタクのドラマでトヨタは何を狙っているのでしょうか。

フジテレビの月9ドラマ,「CHANGE」で,木村拓哉氏が首相の役を演じています。
トヨタがスポンサーについて随分肩入れしている割に,今のところ,キムタク首相は自民党を否定するような言動ばかりです。
それにしても,ストーリー自体は今のところ学芸会のようなベタベタな展開ですが,キムタク始め,超豪華キャストのために用意された脚本や撮影技術などにより,なかなか楽しめるドラマです。

トヨタがこのままの流れでストーリーを終わらせないと思っているのですが,どうなるのでしょうか。

このまま,とことんキムタク首相の人気を上げて,ドラマ終了と同時に解散総選挙で,木村拓哉氏が自民党から立候補などということはさすがに無いとは思いますが。

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与党に沖縄県有権者を批判する資格はないのではないか?

沖縄県議選で与党が過半数割れし,その原因として後期高齢者医療制度への批判が大きいとのことである。

これを受けて,古賀誠氏が,「すり込まれた感情論,理ではなく情で動いている」というようなコメントを話していた。

自分は,このところ忙しくて,後期高齢者医療制度をほとんど理解していない。従って,制度そのものを云々することはできないが,この古賀氏のコメントには腹立たしさを感じた。

情に訴えるのは自民党のお家芸ではないだろうか。
「自民党をぶっ壊す」と叫んで小泉氏が人気を集め,公務員を悪者にすることで郵政民営化への賛成票を集めて2005年の郵政解散選挙に大勝して,今に至っているのではないか。
百歩譲って,国民が後期高齢者医療制度のメリットを理解していないのだとしても,それは政府・与党の説明が不足していることに責任がある。

政府・与党に,現にカネを取られている人達を批判する資格はないのではないかと思うのだが,どうだろうか。

それにしても,自民党はテレビ朝日の報道ステーションの揚げ足を取るような抗議をしているようだが,もう末期症状を呈しているようにも見える。

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