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2008年7月 9日 (水)

”世界のナベアツ”の『アホになる』芸は障害者差別か?

「世界のナベアツ」こと渡辺鐘(わたなべあつむ)氏の「3の倍数と3の付く数字の時にアホになる」芸について取り沙汰されている。

BPOに対して視聴者から「この芸は障害者や顔面神経麻痺の人の気持ちを考えれば不適切である」という意見が寄せられたことが発端となっているようである。

自分は,今日偶然このことを知ったが,「同じことを考える人が他にもいたのか」と思った。
この意見は言葉の選び方が難しいので,自分はこれまで妻以外の人に話したことはなかった。

ネット上の論調をパラパラと見たが,概ね,視聴者の意見に対して批判的である。
批判の論旨は,「障害者を差別する意図はない」,「芸として面白い,高度である」,「テレビで変な顔をしてはいけないのか」などであった。

彼自身に,障害者を差別する気持ちはないだろうから,それを問題にするのは無意味である。あくまで結果を問題にするべきである。
また,「3の倍数と3の付く数字に即座に反応する」こと自体は,面白みもあるし,真似をすることが頭の体操になることも確かであるが,そのことと「障害者差別につながるかどうか」とは無関係である。

問題は,「アホ」と,あの表情,仕草を同一視することである。
あの芸は,他の数字をカウントするときの気取った顔,仕草と,3関係の数字をカウントするときの対極的な顔,仕草が芸の本質である。
面白い顔,面白い仕草の表現方法は無限にある。彼自身,他のバージョンも持ちネタにしている。
なぜ,「アホ」であり,あの顔,仕草なのか。

坂田利夫氏が「アホの坂田」を芸にしているが,坂田氏の場合,リアリティーのない「アホさ」を表現している。現実の世界にあのような人物はまずいない。
しかし,「ナベツネ」氏の表現はリアルすぎる。現実社会でも,同様の顔,仕草をする人を頻繁に目にする。

本人に悪気はないのであろうが,「アホ」の表現方法としてあのような選択をした浅はかさを責められるのは仕方のないことではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2008年7月 7日 (月)

相次ぐ食品偽装に対して消費者も責任があるのか?

ウナギや牛肉など,食品偽装が明らかになる事件が相次いでいる。
このような偽装の行われる背景として,「違いもわからないのに国産品やブランド品をありがたがる消費者にも責任がある」というような論調も聞かれる。

しかし,消費者のほとんどは,料理の専門家でもなければ食の評論家でもない。
自身が専門家でもないものに対して,良し悪しをきちんと見分けられるものなどいくつあるだろうか。
衣類でも電気製品でも家具でも,素人は販売者の説明を信じざるを得ない場合がほとんどではないだろうか。

現在は,何かと「選択の自由」や「自己責任」などを重んじる傾向が強い。何を買うにも,なかなか人任せにはできないことが多い。
しかし,「餅は餅屋」,何ごとも専門家がきっちりと自身の仕事をして,素人が安心して任せられる状態であるべきではないだろうか。
そうあってこそ,それぞれの国民が,自身の専門とする仕事に専念できるのではないだろうか。

消費者が「賢く」なることを求めるよりも,不正を行いにくく,また行った場合の罰を厳重化して,消費者が「安心」できるような社会システムとするべきではないかと思うのだが,どうだろうか。

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2008年7月 1日 (火)

ガソリン税は公共交通の整備に使うべきではないか?

ガソリン代が180円/リットルを越えるような数字になった。
クルマがないと生活できない地方の庶民には大打撃である。

暫定税率復活のとき,政府は「環境保護にもよい」というような理屈をつけていた。
確かに,ガソリン代高騰のために,クルマに乗るのを控えたり,アイドリングストップを実行する人も増えているようであり,環境保護に一役買ってはいるようである。

しかし,庶民が1円でも安くして欲しいと願うガソリンに高額な税を課してクルマに乗りづらくする一方で,そのカネで道路をつくるのは矛盾していないだろうか。

税金を広く国民の役に立てて,さらに環境保護にも役立てるなら,ガソリン税は道路よりも公共交通の整備に当てるべきではないだろうか。
バスやタクシーの運行会社や自治体に料金引き下げを条件に直接補助をするなど,同じ「バラ撒き」でも一部の利権者にではなく,庶民に直接わたるような「バラ撒き」であれば,社会の公平な安定に一定の効果はあろう。

このままでは,一部の金持ちがきれいな道路を高級品と化した自動車で悠々と走り,その周りで庶民が低報酬であくせく働くという社会へ向かっていくのではないかと思うのだが,どうだろうか。

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