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2010年6月 1日 (火)

鳩山首相は『米中冷戦』の緊迫度を知ってやむなく辺野古を選択したのではないか?

鳩山首相が,テニアンを始めグァム,サイパンなどの選択肢を捨て,敢えて辺野古を選ぶ決断をした。

鳩山首相は,「海兵隊が抑止力として必ずしも沖縄に存在する必要があるとは思っていなかったが,やはり全体が連携して抑止力になると認識した」という旨の発言を,沖縄県内移設の理由説明として行った。

「抑止力」と言えば,一般には主に北朝鮮に対するものとして捉えられがちだと思うが,果たしてそうなのだろうか。
対北朝鮮だけであれば,鳩山氏の以前の認識のように,必ずしも沖縄に海兵隊を常駐させなくとも,十分に「睨み」を利かせることは可能なのではないだろうか。
沖縄でなくともアジアに十分な米軍の兵力があれば,もし,中国が庇いきれないような暴走を北朝鮮が行ったとすれば,米軍と韓国軍で北朝鮮を叩くことはそれほど困難ではないと思われるので,抑止力としては十分ではないだろうか。

「抑止力」とは何を止めるものかといえば,中国が日本に対して軍事的優位に立つことではないだろうか。
「米中冷戦」の状況下において,「日本は米側に付く」という意思表示のために,普天間の移設に関して,徳之島という妥協案も捨てて米側の都合を優先して見せる必要があったのではないかと考える。

そうだとしても,鳩山氏がそれを口に出せば中国の機嫌を損ねることになり,中国との経済的な関係上それはできないだろう。
中国は国際的に非常識なことも平気でやってのける国であり,あからさまに機嫌を損ねると何をされるかわからない。
日本及び米国の対中政策上,「抑止力の対象は中国」とは明言できないはずである。

自分は,今回の鳩山首相の決断を見て,「米中冷戦」はそれほど緊迫したものなのかという感想を持った。
ここで日本が米国の意に沿わない選択をすると,中国がかなり付け込んでくる恐れがあるのだろうと思った。

鳩山首相は,野党では知ることの出来なかった,日本の中枢や米国の持つ多くの情報に触れ,「米中冷戦」で攻め込んでこようとする中国の動きを「抑える」ためには,当面は米軍の都合を優先する選択をせざるを得なかったのではないかと思うのだが,どうだろうか。

[記事作成時または作成後にTBさせて頂いたブログ]
日本がアブナイ! 鳩山首相は退陣するのか?&どうする、小沢?~民主党政権に大きな岐路
お玉おばさんでもわかる 政治のお話 普天間の伊波市長さんの本をだすの・・

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